
マイクロソフトは、先月 (2025年4月)、フライトシミュレーターの最新アップデート「Microsoft Flight Simulator City Update 10: United States I」を配信開始した。本アップデートは、PCおよびXbox Series X|Sに対応する『Microsoft Flight Simulator』と、今後登場予定の『Microsoft Flight Simulator 2024』向けに無料で提供されている。
今回のCity Update 10では、アメリカ国内の主要5都市であるテキサス州のダラスとフォートワース、コロラド州デンバー、カリフォルニア州サンフランシスコ、ハワイ州ホノルルが精密に再現されており、上空からの飛行体験にさらなるリアリズムが加わった。
最新の空中写真とTIN技術で都市風景を刷新
City Updateシリーズは、Microsoft Flight Simulatorにおける都市エリアの描画精度を向上させるために継続的に提供されているもので、今回で第10弾となる。対象となる都市はいずれも、最新の航空写真および衛星データ、デジタル標高モデル(DEM)、TIN(Triangulated Irregular Network)を用いて生成されており、都市の起伏や建築物の輪郭がかつてないほど緻密に表現されている。
これにより、たとえばダラスのReunion Tower(561フィート)やデンバーのRepublic Plaza(714フィート)、サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ、ホノルルのダイヤモンドヘッド火山など、各都市のランドマークを細部までリアルに再現。昼夜・季節を問わず、臨場感ある空中散策が可能となっている。
ダラス&フォートワース(テキサス州)

19世紀に鉄道の要所として発展した2都市は、現在では米南部最大の都市圏を構成。ダラスのFountain Placeや、フォートワースの777 Main Street(525フィート)など、独特な高層ビル群が特徴だ。
デンバー(コロラド州)

“マイルハイ・シティ”の異名を持つ標高5280フィートの都市。都市の西にはロッキー山脈が広がり、東には大平原が続く。1144 Fifteenthなどの近代的超高層ビルが目を引く。
サンフランシスコ(カリフォルニア州)

太平洋に面する風光明媚な都市で、ゴールデンゲートブリッジ、アルカトラズ島、トランスアメリカピラミッドなどが再現。急勾配の地形もTINデータにより立体的に描かれている。
ホノルル(ハワイ州)

オアフ島の南東部に位置する州都。青緑の海と建築群のコントラストが魅力。コオラウ山脈やダイヤモンドヘッド火口などの自然地形も細かく再現されている。
本アップデートは、既存の『Microsoft Flight Simulator』および『Microsoft Flight Simulator 2024』のすべてのユーザーに向けて無料配信中。ゲーム本体を最新版にアップデートし、「Marketplace」からCity Update 10をインストールすればすぐに体験できる。
本作はXbox Series X|SおよびPC(Steam / Microsoft Store)で提供されており、Xbox Cloud Gamingを通じてXbox Oneやモバイル端末、スペックの低いPCでもプレイ可能だ。
次なるアップデートにも期待
前回の「City Update 9: Northeastern United States」に続く今回のアップデートは、“United States”シリーズとしてナンバリングされており、今後もアメリカ各地の都市精密化が継続していくことが期待される。
フライトシム愛好家はもちろん、建築や都市デザインに興味のあるプレイヤーにとっても見逃せないアップデートとなっている。
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(画像:Microsoft)