「メルコHD」 が 「バッファロー」 に社名変更へ。子会社のバッファローを2025年4月に吸収合併

10月11日、メルコホールディングスは同社の子会社である「バッファロー」を吸収合併すると発表した。また、合併後は商号を「メルコホールディングス」から「バッファロー」に変更することも併せて発表した。

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メルコホールディングスがバッファローを吸収合併、合併後の商号は「バッファロー」に

メルコホールディングスは、バッファローやシー・エフ・デー販売 (CFD販売)、アドバンスデザイン、デジオンなど複数のIT関連事業会社を擁するメルコホールディングスグループの中核企業を担う純粋持株会社。

そして、今回吸収合併するバッファローは、もともと1975年に「メルコ」という音響機器メーカーとして創業。1978年に法人化。1981年にPC周辺機器事業に参入し、2003年10月にはメルコホールディングスと株式交換を行い、持ち株会社制に移行し、傘下企業となった。バッファローはこの際、メルコからバッファローに社名変更を行なっている。

ちなみに本筋からは外れるが、社名である「BUFFALO」の名称はパソコン周辺機器「プリンタバッファ」に由来する。プリンタバッファとは、昔のパソコンのプリンタ中の不便さを解消するための製品。当時はパソコンでプリンタを使用する際、印刷が終了するまでパソコンにおける作業ができなくなるという不便さがあった。そこで、印刷指示を一度メモリに蓄えてパソコンを開放できるようにしたのがプリンタバッファだった。そして、このプリンタバッファの新製品の商品名についてユーザーに一般公募し、採用されたのが「BUFFALO」。のちに製品ブランドにもなっていた。

グループ系統図 (引用:メルコホールディングス 会社概要)

メルコホールディングスは、2003年に純粋持株会社体制に移行してから、複合的な長期成長企業群としての経営形態「森の経営」を目指し、経営基盤の強化と事業分野の拡大を図ってきた。一方で、事業分野の範囲が広すぎることによる問題も顕在化した。

こうした問題を解消しながら長期的な株主価値の最大化を目指すため、食品事業を担うシマダヤ株式会社を2016年4月に関連子会社化した。ちなみにシマダヤ株式会社の創業者はメルコホールディングス創業者の牧誠氏の実父で、当時シマダヤ株式会社の会長を務めていた牧実氏は牧誠氏の弟だった。しかし、2024年10月1日にスピンオフが実施され、シマダヤ株式会社はメルコホールディングスとの資本関係は解消されている。

吸収合併は2025年4月1日付で行い、株主総会の承認を得る必要のない「簡易合併」という形を取る。また、吸収合併にあわせてメルコホールディングス (合併後はバッファローに社名変更) は、純粋持ち株会社から事業持株会社に移行し、同グループの中核事業会社としてグループを牽引するとしている。

関連リンク
完全子会社の吸収合併(簡易合併・略式合併)並びに当社の商号変更及び定款の一部変更に関するお知らせ – 株式会社メルコホールディングス (PDF)

Buffalo
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