米Amazonは、経営環境の悪化を懸念し、不採算事業の見直しを図るようだ。現地時間10日、米経済紙Wall Street Journalが伝えた。
WSJによると、米Amazonは不採算事業部門の見直しを数ヶ月前より行なっており、不採算部門で働く人員は、より収益性の高い分野へ配置転換が命じられたとのことだ。
そのなかには、音声アシスタント 「Alexa」 を開発する部門も含まれているとのこと。「Alexa」 自体は今後も存続するようだが、今後の新機能追加についてはこれまでのペースを維持することは難しくなるかもしれない。
WSJによれば、「Alexa」 部門は毎年50億ドル以上の赤字を計上している。新機能の追加には投資が必要となるが、実際にユーザーはAlexaの機能の一部しか使っておらず、費用対効果に見合わない可能性がある。
Amazonは経営環境の悪化を視野にコーポレート社員の新規採用を停止するなど、不足の事態に備えている。必要な部門とそうでない部門を仕分けし、不採算事業への投資を減らしながら、より収益性の高い分野に人員を割くことで、経営資源の効率化を行う考えなのかもしれない。
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