7月20日、任天堂は同社が2005年および2008年に発売した ネットワーク製品 「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ」 「ニンテンドーWi-Fiネットワークアダプタ」 の使用中止をユーザーに呼びかけた。
理由は、セキュリティ保護の観点から。両製品はすでに発売から10年以上が経過しており、古い暗号化方式(WEP)を使用していること、第三者が設定やファームウェアを書き換えられる脆弱性が見つかっていることから、これらの製品の使用を中止し、市販のネットワーク機器への切り替えを推奨している。
製品名:ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ (NTR-010)
発売日:2005年11月23日 (最終出荷:2010年1月)
懸念点:
暗号化方式にWEPを採用しておりますが、同暗号方式は第三者により短時間で暗号が解読される可能性があります。
影響:
第三者による通信データの改ざんや漏洩、ネットワークの乗っ取りや不正アクセスが行われるおそれがあります。
製品名:ニンテンドーWi-Fiネットワークアダプタ (WAP-001)
発売日:2008年9月18日 (最終出荷:2013年10月)
懸念点1:
以下の脆弱性が見つかっています。
- バッファオーバーフローやコマンドインジェクションを用いて、第三者が設定やファームウェアの書き換えを行うことが可能
影響:
第三者により機器を経由した不正アクセスやマルウェアの感染源として使用されるおそれがあります。
懸念点2:
メインSSIDではセキュリティ無しに設定されています。また、サブSSIDはWEPに固定されておりますが、同暗号方式は第三者により短時間で暗号が解読される可能性があります。
影響:
第三者による通信データの改ざんや漏洩、ネットワークの乗っ取りや不正アクセスが行われるおそれがあります。
「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ」 は、2005年に任天堂が発売したネットワーク機器。有線ネットワークしかない環境で任天堂のゲームハードをネットワークに接続する際に、PCに同製品を接続することで無線LANのアクセスポイントを作ることができた。
「ニンテンドーWi-Fiネットワークアダプタ」 は任天堂のゲームハード向けの無線LANルーター。2008年に発売。
関連リンク:「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ」および「ニンテンドーWi-Fiネットワークアダプタ」使用中止のお願い|サポート情報|Nintendo
(画像:任天堂)