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9.7インチ「iPad Pro」を10日間使ってみた感想 12.9 / 9.7インチモデルを並べて比較してみた

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3月31日に販売が開始された9.7インチ型「iPad Pro」は、高性能でありながら、手頃なサイズ感で持ち運びしやすく、非常に使いやすい。

僕は発売日に購入してから、毎日9.7インチ型「iPad Pro」を使用している。家の中で使うのはもちろん、出掛けた時などに外で使ったりと色々な使い方を試してみた。10日間ほど実際に使ってみて具体的にどう感じているかをお伝えしようと思う。

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サイズや重さを考えると、家で使うには9.7インチ型「iPad Pro」が一番

9.7インチ型「iPad Pro」は、Appleが最初に販売したタブレット「iPad」と同じサイズだ。Apple製のタブレットを使用してきた人にとってはおそらく一番馴染みの深いサイズのものだろう。

僕はまさにそのタイプで、タブレットといえば9.7インチ「iPad」。ついこの前まで「iPad Air 2」を使っていた僕からすると、サイズや重さに関しては「iPad Air 2」と大差ない9.7インチ型「iPad Pro」は、何の違和感もなく使用出来るタブレットだ。

ただし、12.9インチ型「iPad Pro」と比べるとその差は歴然。Wi-Fiモデルで713gもある12.9インチ型「iPad Pro」は片手で持ち続けるとだんだん腕がプルプルしてくるほど重い。そしてデカイ。

絵を描いたり、複数人で画面を見るときなどには重宝するだろうが、一人で使うときやちょっとブラウジングする程度には12.9インチのディスプレイは必要ない。その点、やはりサイズ感という点では、9.7インチ「iPad Pro」が総合点の高いタブレットだと感じている。

ちなみに、「iPad」シリーズには「iPad mini」シリーズもあるが、正直「iPhone 6s / 6s Plus」と9.7インチ「iPad」の両方を持っていると、「iPad mini」を使用する機会が本当に少なくなる。「iPad mini」のサイズ感が好きな人は9.7インチ型「iPad」でなく「iPad mini」の一択になると思うが、僕は性能面も重視したいので、ここでは割愛させていただく。

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True Toneディスプレイは良い技術だが必須の機能ではない

前述した通り、9.7インチ型「iPad Pro」はサイズ感、重さともに優れたタブレットだ。もし同サイズのタブレットを持っていないようだったら、購入を全力でオススメしたいほどの端末なのだが、「iPad Air 2」や12.9インチ「iPad Pro」を持っている人が購入するべきなのかと聞かれたら、100%イエスとは言えない。

9.7インチ型「iPad Pro」だけが搭載している機能といえば、環境光センサーを使用した「True Toneディスプレイ」ぐらいで、9.7インチ型「iPad Pro」だけの独自技術はほとんどなく、アドバンテージとなる点がかなり少ない。

True Tone ディスプレイ
「iPad Pro」に搭載されている環境光センサーで周囲の明るさを検知し、自動で画面の色味(ホワイトバランス)を調節してくれる機能。

強いて挙げるなら「iPad Air 2」では使えない「Apple Pencil」が使えるようになったとか、処理速度が向上したほどの違い。確かに処理速度は大きく向上しているのだが、「iPad Air 2」の処理速度に困っていたわけではないので、「Apple Pencil」を使わないようであれば、買い替える必要があるものなのかどうかは怪しいところ。

外観に関しても、カラーバリエーションに「ローズゴールド」が追加された以外は「iPad Air 2」とほぼ同じなことを考えると、特段「iPad Air 2」や12.9インチ「iPad Pro」に不満や物足りなさを感じている人以外には、あまり必要のない製品である可能性が高い。

ちなみに、僕は「True Tone」機能を常時オンにしているが、家で使っていても外で使っていてもさほど効果を感じることは少なく、他の「iPad」と比べてみても「ちょっと色味が違うな」程度で、この機能はなければなくても問題ないように感じている。

液晶保護フィルムは「iPad Air 2」用のもので代用可能だった

現在、販売されている9.7インチ「iPad Pro」用の液晶保護フィルムは、当記事を執筆時でもまだまだ種類が少ない。ましてや「iPad Pro」の発売日に購入するにしても、ほとんど販売はされておらず、仕方なく同じサイズの「iPad Air 2」用の保護フィルムを使用することにした。

以前、「iPad Air 2」に貼るために購入したAnker製液晶保護フィルムが家に余っていたので、それで代用することに。環境光センサー部分がフィルムの下敷きになるので、「TrueTone」機能に影響している可能性も多少あるかもしれないが、発売から10日間使っていて全く問題なく使用できている状態だ。

「Apple Pencil」についてもしっかり動作しているようなので、特段問題なければ僕はこのまま使用し続けようと思っている。もし機能への影響を少しでも気にするようだったら、専用の液晶保護フィルムを使用するといいと思う。

他にも、カメラ性能の向上やスピーカーが2基から4基になったりと「iPad Air 2」からは進化している部分は多い。また、「Apple Pencil」や「SmartConnecter」にも対応し、処理性能が大きく引き上げられていることを考えると、1〜2年とかではなくもっと長いスパンで使い続けることができそうなタブレット端末と言えるだろう。

おそらく買って損はしないと思う。ただ「iPad Air 2」ユーザーが過度な性能向上を期待して買うと少し物足りなさを覚えるかもしれないので、ハイエンド端末が必要かどうかはしっかり考えてからのほうが良いだろう。

12.9インチ型「iPad Pro」と並べて比較してみた

昨年11月に発売になった12.9インチ型「iPad Pro」はともかく大きい。そして重い。片手で使用するには無理がある大きさで、基本は机の上において使うか、膝の上で使用するものになる。

前に電車の中で使っている人を見たことがあるが、あまりのデカさに隣に座っているサラリーマンがドン引きしているのを目撃してしまった。12.9インチ型「iPad Pro」は持ち運びにも若干難ありで、さすがに外に持っていくのには気が引ける。  

その点、9.7インチ型「iPad Pro」は持ち運びに優れていて、僕なんかは「iPhone」とセットで持って歩くほどだ。外観も12.9インチ型「iPad Pro」を丸々小さくしたような形で、ポータブル性を重視する人には9.7インチ型「iPad Pro」がおすすめだ。

性能については、どちらのモデルを買ってもさほど変わらない。RAM容量が12.9インチ型「iPad Pro」は4GBで、9.7インチ型「iPad Pro」は2GBと差があるぐらいで、CPU性能で若干の性能差が設けられているなどはあるが、これら以外については大した違いはない。

以上をまとめると、9.7インチ型「iPad Pro」はサイズ感や重量、スペックの面で非常に良い端末で、購入をオススメしたい。特に、「Apple Pencil」を使いたい人や9.7インチ型「iPad」を持っていない人にオススメだ。

ただ、すでに「iPad Air 2」を持っている人は、購入する前に一度悩んでみた方がいいだろう。特にライトユーザーの方に関しては、そこまでハイエンドな「iPad」が必要なのかどうか。

スペックを最も重視するのなら当然12.9インチモデルをお勧めするが、僕個人的としては9.7インチ型「iPad Pro」を推したい。理由は前述の通りで、性能差をさほど感じることがないので、それならば9.7インチモデルでも十分だからだ。

仕事などで大画面のタブレットを使用する人でなければ、特段12.9インチモデルを使う意味はない。もし大画面のディスプレイが必要な時、僕だったらMacBookを使うだろう。

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