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新Xbox Game Pass、4プランの違いを比較。 新作タイトルを発売初日からプレイしたいなら上位プランを選ぶべし

Microsoftは、Xboxの 「Xbox Game Pass」 の新たなプラン 「Xbox Game Pass Standard」 をまもなく正式にリリースする。2024年8月22日からXbox Insider Program向けにテスト運用を開始し、近く正式リリースを予定している。

この 「Xbox Game Pass Standard」 の登場にあわせて、Xbox Game Passはプラン構造が大幅に変更されるかたちとなった。これまでの 「Xbox Game Pass」 はなくなり、新たに 「Xbox Game Pass Standard」 が登場。同プランは従来どおり 「Xbox Game Pass」 プラットフォームで展開される100以上のタイトルをプレイできるが、一方でXbox Game Studiosのタイトルが発売初日にプレイできなくなるなど新たな制約も生まれている。

そこで本稿では、やや複雑化してきた 「Xbox Game Pass」 の全ラインアップについて改めて解説したい。あなたにピッタリなプランを探してみよう。

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「Xbox Game Pass」 それぞれのプランを解説

まずは、「Xbox Game Pass」 で展開されているプランについて簡単におさらいしておきたい。

エントリー向けのプランが 「Xbox Game Pass Core」 だ。本プランは、Xboxコンソールのみで利用できるプランで、配信タイトルは 「25以上」 とされる。オンラインマルチプレイや、Microsoft Storeにおける加入者限定の割引を受けられたりする。

性質としては、従来の 「Xbox Live Gold」 の後継プランとなっており、ほぼオンラインマルチプレイをするためのプランとも言える。月額プランと年間プランの2種類が用意されており、それぞれ842円/月、6,500円/年となっている。

続いて 「Xbox Game Pass Standard」 について。本プランが 「Xbox Game Pass」 における最もスタンダードなものと言えるだろう。

Xboxコンソールで配信される100以上の 「Xbox Game Passタイトル」 を追加費用なしでプレイすることが可能。ただし、Xbox Game Studios等の新作タイトルを発売初日から遊ぶことはできないので注意が必要だ。料金は月額1,100円(税込)。

次は 「PC Game Pass」 について。こちらはPCでのみ利用できるプランで、100以上のXbox Game Pass 配信タイトルを追加費用なしでプレイできるほか、Xbox Game Studios等の新作タイトルを発売初日から遊ぶことができる。

また、EA PlayメンバーシップおよびRiot Games 限定特典も得ることが可能だ。PCでのみプレイするユーザーの場合は同プランが最適だろう。料金は月額990円(税込)。

最後に 「Xbox Game Pass Ultimate」 についてだが、こちらはアルティメットの名のとおり、「Xbox Game Pass」 で提供されるすべてのサービスを利用することが可能なプラン。

コンソールやPCの両方で、100以上のXbox Game Pass 配信タイトルを追加費用なしでプレイできるほか、Xbox Game Studios等の新作タイトルを発売初日から遊ぶことができる。また、EA PlayメンバーシップおよびRiot Games 限定特典も得ることが可能だ。

そしてクラウドゲームサービス 「Xbox Cloud Gaming」 も利用することができる。Wi-Fi環境を利用してあらゆる場所からアクセスできるため、出張や旅行先でもゲームをプレイできる。料金は月額1,450円(税込)。

それぞれのサービスの特徴は以下のとおり。

  Xbox Game Pass Core Xbox Game Pass Standard PC Game Pass Xbox Game Pass Ultimate
料金 842円/月
もしくは
6,500円/年
1,100円/月 990円/月 1,450円/月
対応デバイス コンソール コンソール PC コンソール/PC
プレイできるゲーム数 25以上 100以上 100以上 100以上
オンラインマルチプレイ
Day Oneタイトル
EA Play メンバーシップ
Riot Games 限定特典
メンバー限定割引
マルチデバイスでのクラウドゲーミング
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プレイするデバイスはコンソール or PC?

プランを決める上で最も重要なのが、どのデバイスでゲームをプレイするか。コンソールとPCの両方でゲームをプレイできるのは最上位の 「Xbox Game Pass Ultimate」 のみで、そのほかのプランはコンソールもしくはPCのどちらかでしかゲームをプレイすることができない。

  Xbox Game Pass Core Xbox Game Pass Standard PC Game Pass Xbox Game Pass Ultimate
対応デバイス コンソール コンソール PC コンソール/PC

コンソールのみでプレイする場合は 「Xbox Game Pass Core」 と 「Xbox Game Pass Standard」 のどちらかを選択可能で、PCのみでプレイする場合は 「PC Game Pass」 一択となる。

各プランには利用できるデバイス以外にも違いはあるが、まずは自分がどのデバイスでゲームをしたいのかをしっかり決めてから以降の違いを確認していくとスムーズだ。

配信タイトル数

「Xbox Game Pass」 では100を超えるたくさんのゲームが配信中だが、「Xbox Game Pass Core」 のみプレイできるゲーム数に制限が設けられている。具体的な数は、「Xbox Game Pass Core」 が 「25以上」 、それ以外のプランが 「100以上」 。

  Xbox Game Pass Core Xbox Game Pass Standard PC Game Pass Xbox Game Pass Ultimate
プレイできるゲーム数 25以上 100以上 100以上 100以上

実際に 「Xbox Game Pass Core」 でプレイできるゲームを確認してみると、『Forza Horizon 4』標準版や『Halo 5: Guardians』のような人気タイトルも含まれてはいるものの、合計で31タイトルとかなり少なめだ。(※2024/8/23時点、今後増減する可能性あり)

この31タイトルの中にプレイしたいものが複数あるなら 「Xbox Game Pass Core」 でも十分と言えるかもしれないが、発売したばかりのゲームも含め、遊びきれないほどたくさんのゲームをプレイできるというメリットを享受したいなら、できれば 「Xbox Game Pass Core」 以外のプランを選んだ方が良さそうだ。

Day Oneタイトル (新作を発売初日からプレイ可能)

Microsoftや同社の傘下のゲームスタジオが開発する新作タイトルの中には、発売初日から 「Xbox Game Pass」 で配信されるタイトルが多い。たとえば、これから発売予定のタイトルでは、『Call of Duty: Black Ops 6』『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』『Microsoft Flight Simulator 2024』など。

ただし、新作タイトルを発売初日からプレイできるプランは 「Xbox Game Pass Ultimate」 と 「PC Game Pass」 のみに限定されている。

  Xbox Game Pass Core Xbox Game Pass Standard PC Game Pass Xbox Game Pass Ultimate
Day Oneタイトル

「Xbox Game Pass Core」 「Xbox Game Pass Standard」 では初日からプレイすることはできないため、コンソールでいち早く新作タイトルをプレイしたい場合は、最上位の 「Xbox Game Pass Ultimate」 を選ぶ必要がある。

EA Playのメンバーシップ

「Xbox Game Pass Ultimate」 と 「PC Game Pass」 には、エレクトロニック・アーツ (EA) のビデオゲームメンバーシップ 「EA Play」 が含まれている。

  Xbox Game Pass Core Xbox Game Pass Standard PC Game Pass Xbox Game Pass Ultimate
EA Play メンバーシップ

「EA Play」 では、人気タイトルのコレクションをプレイできたり、ゲーム内で特別なチャレンジに参加でき、達成すると特別な報酬もゲットできる。また、EAのデジタルコンテンツを常時10%割引で購入できるという特典もあるため、EAのゲームタイトルを遊ぶ機会が多いなら、上記のどちらかのプランに加入しておくのがオススメだ。

なお、「Xbox Game Pass Ultimate」 と 「PC Game Pass」 に含まれる 「EA Play」 のプランは通常プランであり、上位の 「EA Play Pro」 ではない点には注意だ。

Riot Gamesの限定特典

「Xbox Game Pass Ultimate」 と 「PC Game Pass」 には、「EA Play」 と同じように、Riot Gamesの人気タイトルの限定コンテンツをゲットできる特典も含まれている。

  Xbox Game Pass Core Xbox Game Pass Standard PC Game Pass Xbox Game Pass Ultimate
Riot Games 限定特典

たとえば『VALORANT』では、すべてのエージェントがアンロックできるほか、新しいエージェントにリリース初日からアクセスできたり、バトルパスとイベントコンテンツのマッチXPが20%増加するという特典がある。

『リーグ・オブ・レジェンド』では、160以上の全チャンピオンをアンロックできたり、すべてのチャンピオンにリリース初日からアクセスできるほか、20%のXPブーストを常に受けることが可能だ。

これらの特典が欲しいなら、「Xbox Game Pass Ultimate」 もしくは 「PC Game Pass」 を選ぼう。

クラウドゲーミング

Microsoftは、Xboxのクラウドゲーミングサービス 「Xbox Cloud Gaming (ベータ版)」 を日本でもリリースしており、最上位プランの 「Xbox Game Pass Ultimate」 に加入するユーザーのみ利用することが可能だ。

  Xbox Game Pass Core Xbox Game Pass Standard PC Game Pass Xbox Game Pass Ultimate
マルチデバイスでのクラウドゲーミング

クラウドゲーミングは、ゲームをインストールする時間も空き容量も不要なため、ある程度高速なインターネット回線とコントローラーさえあれば、どこでもすぐにゲームを始められる手軽さが魅力。セーブデータもクラウドを介して同期されるため、自宅ではコンソールやPCでプレイし、外出時にスマートフォンなどでプレイするというように、複数のデバイスを横断して遊ぶことも可能だ。

忙しい現代人はゲームをプレイする時間を確保するのも苦労しがちだが、クラウドゲーミングを利用すれば、電車での移動中などの時間も無駄にすることなくゲームに費やすことができる。

ただし、インターネット通信が安定しない場合はゲームプレイが途切れ途切れになることも珍しくないので、しっかりとしたインターネット環境を整えられる場所でのプレイが前提になることは覚えておこう。帰省先や出張先、旅行先での利用が主な利用方法かもしれない。

まとめ

ここまでの項目を読んでみて、自分に適したプランを見つけることはできただろうか。

プランを選ぶ上で、最も重要なのが 「どのデバイスでゲームをプレイしたいのか」 を明確にすること。自分はコンソール派なのか、PC派なのか。もしくはどちらでもプレイしたいのか。

コンソールでもPCでもゲームをプレイしたいなら、最上位の 「Xbox Game Pass Ultimate」 を選ぶしかないが、長く使うのであれば維持費がそれなりにかかることは覚悟しなければならない。少しでも維持費を安くしたいなら、やはりコンソールかPCのどちらかにデバイスを絞るのが得策だ。

もし強力なGPUを積んだゲーミングPCを持っているなら、「PC Game Pass」 を選ぶのが最もお得だ。月々990円と破格の値段で、最上位プラン 「Xbox Game Pass Ultimate」 とほぼ同じ特典を受けられる。クラウドゲーミングは残念ながら利用できないが、新作タイトルも発売初日からプレイできるため、コストパフォーマンスは 「Xbox Game Pass」 の全プランの中で随一と言える。

そして2つ目に大事な点が、新作タイトルを発売初日からプレイしたいのかどうか。コンソールのみで利用できる 「Xbox Game Pass Core」 と 「Xbox Game Pass Standard」 は、新作タイトルを発売初日からプレイできない。

「Xbox Game Pass Standard」 → 「Xbox Game Pass Ultimate」 へは月350円高くなるものの、新作タイトルを追加費用なしですぐ遊べるというメリットは大きい。コンソール派の人には、筆者個人の意見としては 「Xbox Game Pass Ultimate」 への加入がオススメだ。

「Xbox Game Pass」 のプラン選びで悩んでいる人はぜひ参考にしていただきたい。

ちなみに、値段で悩んでいる人のためにひとつアドバイス。「Xbox Game Pass Core」 に加入しているユーザーは、残り契約期間を 「Xbox Game Pass Ultimate」 に3:2の割合で変換することが可能だ。

「Xbox Game Pass Ultimate」 と 「Xbox Game Pass Core」 の月額料金の比率は、およそ63:36 (月額1450円:月額842円) なのでそこまでお得というわけではないものの、「Xbox Game Pass Core」 には12ヶ月プランが用意されており、さらにAmazon.co.jp等ではこの12ヶ月プランを通常よりも安く購入することができる。

試しに、Amazon.co.jpで4,923円 (2024年8月23日現在) で販売されている 「Xbox Game Pass Core 12ヶ月」 を購入し、これを3:2の比率で 「Xbox Game Pass Ultimate」 に変換した場合、244日分の 「Xbox Game Pass Ultimate」 の権利を得られるということになる。

244日分の 「Xbox Game Pass Ultimate」 を4,923円で購入したということは、つまり月額615円で 「Xbox Game Pass Ultimate」 を契約した計算だ。

注意
「Xbox Game Pass Core」 に加入した状態で 「Xbox Game Pass Ultimate」 に変換すること。もし 「Xbox Game Pass Ultimate」 に加入した状態で 「Xbox Game Pass Core」 を追加購入しようとすると変換率は3:1になってしまう)。

「Xbox Game Pass Core」 は最長で36ヶ月分 (約3年分) を契約することが可能。つまり、36ヶ月分の 「Xbox Game Pass Core」 を購入し、変換をかけることで最長で2年分 「Xbox Game Pass Ultimate」 を安く契約できることになる。

やや裏技的なテクニックとなるが、この方法を利用することで 「Xbox Game Pass Ultimate」 を通常よりも安く購入することが可能だ。Microsoftが用意しているサービスなので安心して利用して良いだろう。もしお得に 「Xbox Game Pass Ultimate」 を利用したい方は、この方法をお試しいただければと思う。

(画像:Microsoft)