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新Xbox Game Pass、4プランの違いを比較。 新作を発売初日からプレイしたいなら上位プランを選ぶべし

マイクロソフトは10月1日、「Xbox Game Pass」のサービスを大きく見直し、新しい料金プランを発表した。

これまで複数の区分に分かれていたプランは、今回の改定で「Xbox Game Pass Essential」「Premium」「Ultimate」の3種類に再編。さらに「PC Game Pass」も引きつづき提供されるが、こちらも料金が値上げされることになった。

それぞれのプランは、収録されるゲームの本数や対象機種(PC/コンソール)、クラウドゲームの有無、ゲーム内特典、そしてリワードプログラムなどで違いがある。中でも注目されるのは「発売されたばかりの新作を初日から遊べるか(Day One対応)」という点で、この要素が各プランの差を大きく分けている。

結論から言えば、もしXbox Game Studiosの新作を発売日からすぐにプレイしたいなら、選ぶべきは「Xbox Game Pass Ultimate」だ。この特典は最上位プランにしか付かず、Xbox Game Passを利用する大きな理由のひとつとなっている。

ただし、そうは言っても必ずしも発売初日に遊ぶ必要がないという方なら、「Xbox Game Pass Essential」に魅力を感じる人もいるはずだ。

そこで本稿では、新しくなった4つのプランの内容と料金を分かりやすく比較し、あなたに合ったプランを選ぶためのガイドをお届けする。

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「Xbox Game Pass」それぞれのプランを解説

まずは各プランの特徴について、簡単に表でまとめてみた。表の下から各プランについて解説していく。

プラン名Xbox Game Pass
Essential
Xbox Game Pass
Premium
Xbox Game Pass
Ultimate
PC Game Pass
月額料金850円1,300円2,750円1,550円
対応デバイスコンソール/PCコンソール/PCコンソール/PCPC
プレイできる
ゲームの種類
50以上200以上400以上数百
オンライン
マルチプレイ
ゲーム内特典
Xbox Cloud
Gaming

(待ち時間:長)

(待ち時間:中)

(待ち時間:短、
1440p解像度対応)
Day One
タイトル
EA Play
Ubisoft+
Classics
フォートナイト
クルー
リワード
プログラム
年間最大25,000
ポイントまで
年間最大50,000
ポイントまで
年間最大100,000
ポイントまで
年間最大50,000
ポイントまで

Xbox Game Pass Essential

Essentialは、Xbox Game Passの中でもエントリー向けとして提供されるプラン。月額850円で利用可能。

  • 月額850円
  • XboxコンソールやPC、対応デバイスで50種類以上のゲームをプレイ可能
  • Xbox Cloud Gamingが利用可能 (所有済みの一部ゲームを含む)、待ち時間は他プランに比べて長い
  • オンラインマルチプレイ
  • Xboxでのリワード (年間最大25,000ポイントまで)
  • 『League of Legends』や『Call of Duty: Warzone』などのゲーム内特典

XboxコンソールやPC、対応デバイスで50種類以上のゲームをプレイでき、オンラインマルチプレイやXbox Cloud Gamingでのクラウドゲーミング、ライアットゲームズのタイトルをはじめとしたゲーム内特典、Xboxでのリワードが利用できる。

上位プランとの違いは、プレイできるゲームの種類が「50種類以上」に制限されていること。色々なゲームをプレイしてみたい場合は上位プランを選んだ方が良いかもしれない。参考として、Premiumは200種類以上、Ultimateは400種類以上のゲームがプレイ可能だ。

また、Xbox Cloud Gamingの品質は最低限のレベルとなっていて、上位のPremium・Ultimateに比べて待ち時間が長かったり、画質が制限される可能性がある。クラウドゲーミングを快適に使いたい場合は上位プランを選ぶのがオススメだ。

Xbox Game Pass Premium

Premiumは、EssentialとPremiumの間に位置するミドルプラン。月額1,300円で利用可能だ。

  • 月額1,300円
  • XboxコンソールやPC、対応デバイスで200種類以上のゲームをプレイ可能
  • Xbox Cloud Gamingが利用可能 (所有済みの一部ゲームを含む)、待ち時間はEssentialより短い
  • オンラインマルチプレイ
  • Xboxでのリワード (年間最大50,000ポイントまで)
  • 『League of Legends』や『Call of Duty: Warzone』などのゲーム内特典
  • 新発売のXboxゲームが発売から12か月以内にライブラリに追加

下位プランであるEssential向けに提供されている特典はすべて利用可能で、Essentialとの大きな違いは、新発売のXboxゲームが1年以内にライブラリに追加されること。

上位プランのUltimateになると新作ゲームを発売初日からプレイできるのだが、そこまで早くプレイする必要がなく、1年以内にプレイし始めることができればいいな、くらいの考えならPremiumプランがオススメと言えるだろう。

ただし『Call of Duty』は例外的に早期提供が案内されているほか、『ディアブロ IV』『ホグワーツ・レガシー』などがすでにプレイ可能。今回の改定に合わせて40以上の新作ゲームが追加されている点に注目だ。

ちなみに、プレイできるゲームの種類は「200種類以上」。200種類もあれば、日々色々なゲームを楽しむことができるはずだ。

Xbox Cloud Gamingでのゲームプレイ時には、Essentialよりも待ち時間は短い。クラウドゲーミングをよりスムーズにプレイしたい人は本プランがオススメだ。

Xbox Game Pass Ultimate

Ultimateは、Xbox Game Passの最上位プラン。月額2,750円で利用可能。

  • 月額2,750円
  • XboxコンソールやPC、対応デバイスで400種類以上のゲームをプレイ可能
  • Xbox Cloud Gamingが利用可能 (所有済みの一部ゲームを含む)、待ち時間はPremiumより短い、1440p解像度対応
  • オンラインマルチプレイ
  • Xboxでのリワード (年間最大100,000ポイントまで)
  • 『League of Legends』や『Call of Duty: Warzone』などのゲーム内特典
  • EA PlayとUbisoft+ Classics、フォートナイト クルーが含まれる
  • Day Oneタイトル (新作ゲームが発売初日からプレイ可能)

「アルティメット」の名前のとおり、Xbox Game Passで提供されるすべてのサービスを利用できる。

遊べるゲームは400種類以上、Xbox Cloud Gamingでは1440pの高解像度でゲームをストリーミングでき、待ち時間もPremiumより短く設定されている。注目の新作ゲームは発売初日からプレイ可能だ。

さらに、本プランには月額900円のEA Playと、月額800円のUbisoft+ Classicsが含まれており、EAの『EA SPORTS FC』『Battlefield』シリーズや、Ubisoftの『アサシン クリード』『レインボーシックス』シリーズなどの人気ゲームが追加料金なしでプレイ可能。

11月18日からは、月額1,320円の「フォートナイト クルー」も含まれるようになる。『フォートナイト」のヘビーユーザーは注目だ。

PC Game Pass

PC Game Passは、名前のとおりPCのみで利用できるプラン。月額1,550円で利用可能だ。

  • 月額1,550円
  • 数百本のPCゲームがプレイ可能
  • Xboxでのリワード (年間最大50,000ポイントまで)
  • 『League of Legends』や『Call of Duty: Warzone』などのゲーム内特典
  • EA Playが含まれる
  • 新作ゲームが発売初日からプレイ可能

本プランはPCでのみゲームをプレイするユーザー向けのプランとなっていて、Xboxコンソールでのゲームプレイはできない。

プレイできるゲームは数百本と案内されていて、Premiumと同じような感覚で様々なゲームをプレイできるはずだ。

注目は、Ultimateと同様に新作ゲームが発売初日からプレイできること。それでいて月額料金がUltimateよりも1,200円安いことから、ゲームをPCのみでプレイするというユーザーにはお得な選択肢になるはずだ。

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プレイするデバイスはコンソール or PC?

まずプランを決める上で重要になるのが、どのデバイスでゲームをプレイするか。現在提供中のプランの中では、PC Game PassのみがPC限定となっていて、そのほかの3プランはいずれもコンソールとPCの両方でゲームをプレイできる。

プラン名Xbox Game Pass
Essential
Xbox Game Pass
Premium
Xbox Game Pass
Ultimate
PC Game Pass
対応デバイスコンソール/PCコンソール/PCコンソール/PCPC

どのプランでもPCでゲームがプレイできることから、PCのみでゲームをプレイするユーザーは選択肢が最も広いことに。逆にコンソールでしかゲームをプレイしない場合は、PC Game Pass以外を選択する必要がある点を頭に入れておこう。

配信タイトル数

各プランでは、遊べるゲームの数に明確に違いが設けられている。それぞれ、Essentialが50以上、Premiumが200以上、Ultimateが400以上で、PC Game Passは数百と案内されている。

プラン名Xbox Game PassEssentialXbox Game PassPremiumXbox Game PassUltimatePC Game Pass
プレイできるゲームの種類50以上200以上400以上数百

プレイできるゲームは公式サイトで確認でき、現時点で配信されているゲームのうち、Essentialでプレイできるゲームは『Halo 5: Guardians』『Gears 5』『Cities: Skylines』など。Premiumになると『ホグワーツ・レガシー』『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』『BIOHAZARD RE:2』などが追加される (2025/10/02時点)。

配信されているゲームのラインアップは日々増減するため、最新の情報は公式サイトを確認するようにしていただきたい。

Day Oneタイトル

Microsoftや同社の傘下のゲームスタジオが開発する新作タイトルの中には、発売初日から 「Xbox Game Pass」 で配信されるタイトルが多い。たとえば、これから発売予定のタイトルでは、『Call of Duty: Black Ops 7』『The Outer Worlds 2』『NINJA GAIDEN 4』など。

ただし、新作タイトルを発売初日からプレイできるプランはUltimateとPC Game Passのみに限定されている。

プラン名Xbox Game PassEssentialXbox Game PassPremiumXbox Game PassUltimatePC Game Pass
Day Oneタイトル

EssentialとPremiumでは初日からプレイすることはできないため、コンソールでいち早く新作タイトルをプレイしたい場合は、最上位のUltimateを選ぶ必要がある。

EA Play・Ubisoft+ Classics・フォートナイト クルーのメンバーシップ

UltimateとPC Game Passは、エレクトロニック・アーツ (EA) のビデオゲームメンバーシップ「EA Play」が含まれている。

EA Playでは、人気タイトルのコレクションをプレイできたり、ゲーム内で特別なチャレンジに参加でき、達成すると特別な報酬もゲットできる。また、EAのデジタルコンテンツを常時10%割引で購入できるという特典もあるため、EAのゲームタイトルを遊ぶ機会が多いなら、上記のどちらかのプランに加入しておくのがオススメだ。

さらに、Ultimateには「Ubisoft+ Classics」が含まれていて、Ubisoftの『アサシン クリード』『レインボーシックス』シリーズなどの人気ゲームが追加料金なしでプレイできる。11月18日からは「フォートナイト クルー」が含まれることも案内されている。

プラン名Xbox Game PassEssentialXbox Game PassPremiumXbox Game PassUltimatePC Game Pass
EA Play
Ubisoft+Classics
フォートナイトクルー

ゲーム内特典

Game Passの全てのプランには、Riot Gamesの人気ゲームや『Call of Duty: Warzone』、『レインボーシックス シージ』などのゲーム内特典が含まれる。

プラン名Xbox Game PassEssentialXbox Game PassPremiumXbox Game PassUltimatePC Game Pass
ゲーム内特典

たとえば『VALORANT』では、すべてのエージェントがアンロックできるほか、新しいエージェントにリリース初日からアクセスできたり、バトルパスとイベントコンテンツのマッチXPが20%増加するという特典がある。

『リーグ・オブ・レジェンド』では、160以上の全チャンピオンをアンロックできたり、すべてのチャンピオンにリリース初日からアクセスできるほか、20%のXPブーストを常に受けることが可能だ。

Xbox Cloud Gaming (クラウドゲーミング)

Xboxのクラウドゲーミングサービス「Xbox Cloud Gaming」は、PC Game Pass以外のプランに加入するすべてのユーザーが利用可能だ。

ただし、プレイ時の待ち時間は上位プランになればなるほど短くなる仕様で、Ultimateが最も短く、Essentialは長くなっている。Ultimateは1440pの高解像度にも対応し、下位プランよりも綺麗なグラフィックでゲームを楽しめる。

プラン名Xbox Game PassEssentialXbox Game PassPremiumXbox Game PassUltimatePC Game Pass
Xbox CloudGaming◯(待ち時間:長)◯(待ち時間:中)◯(待ち時間:短、1440p解像度対応)

クラウドゲーミングは、ゲームをインストールする時間も空き容量も不要なため、ある程度高速なインターネット回線とコントローラーさえあれば、どこでもすぐにゲームを始められる手軽さが魅力。セーブデータもクラウドを介して同期されるため、自宅ではコンソールやPCでプレイし、外出時にスマートフォンなどでプレイするというように、複数のデバイスを横断して遊ぶことも可能だ。

忙しい現代人はゲームをプレイする時間を確保するのも苦労しがちだが、クラウドゲーミングを利用すれば、電車での移動中などの時間も無駄にすることなくゲームに費やすことができる。

ただし、インターネット通信が安定しない場合はゲームプレイが途切れ途切れになることも珍しくないので、しっかりとしたインターネット環境を整えられる場所でのプレイが前提になることは覚えておこう。帰省先や出張先、旅行先での利用が主な利用方法かもしれない。

まとめ

ここまでの項目を読んでみて、自分に適したプランを見つけることはできただろうか。もう一度改めて表を確認しておこう。

プラン名Xbox Game Pass
Essential
Xbox Game Pass
Premium
Xbox Game Pass
Ultimate
PC Game Pass
月額料金850円1,300円2,750円1,550円
対応デバイスコンソール/PCコンソール/PCコンソール/PCPC
プレイできる
ゲームの種類
50以上200以上400以上数百
オンライン
マルチプレイ
ゲーム内特典
Xbox Cloud
Gaming

(待ち時間:長)

(待ち時間:中)

(待ち時間:短、
1440p解像度対応)
Day One
タイトル
EA Play
Ubisoft+
Classics
フォートナイト
クルー
リワード
プログラム
年間最大25,000
ポイントまで
年間最大50,000
ポイントまで
年間最大100,000
ポイントまで
年間最大50,000
ポイントまで

今回の改定で、全プランでPCでのプレイができるようになったことに加えて、PC Game Pass以外のプランでは、最上位のUltimate以外でもXbox Cloud Gamingが利用できるようになった。

プランを選ぶ上で重要になったのは、「新作ゲームを発売初日から遊びたいか」。UltimateとPC Game PassのみがDay Oneタイトルに対応しているため、新作ゲームを早い段階からプレイすることにこだわりたい人はこのどちらかのプランを選ぶ必要がある。

もし準新作ゲームでも問題ない場合は、Premiumを選ぶことでUltimateやPC Game Passよりは費用を抑えることができるはずだ。

また、Xbox Cloud Gamingでの体験にこだわりたい人は上位プランを選ぶ必要がある。というのも、上位プランになればなるほど待ち時間が短くなり、さらにUltimateの場合は1440pの高解像度でゲームをストリーミングできる。自宅以外でも快適にゲームをプレイしたい人はUltimateもしくはPremiumを選ぼう。

以上をまとめると、筆者のオススメプランは以下のとおりだ。

  • 新作を発売日に遊びたいUltimate、PC Game Pass
  • 準新作がプレイできればいいPremium
  • クラウドゲーミングを多用するUltimate、Premium
  • 友達とオンラインマルチできればOKEssential

ちなみに、月額料金で悩んでいる人にひとつアドバイス。Essentialに加入しているユーザーは、残り契約期間をUltimateに40%の割合で変換することができ、Amazonなどで12ヶ月プランを購入してこの方法で変換することで、Ultimateを通常よりも安く利用することができる。

たとえばEssentialを最大契約可能期間の36ヶ月分購入してUltimateに変換すると、支払い総額は33,000円で、月額換算すると2,125円となる。定価2,750円のUltimateに比べて約22.7%も安くなり、年間(12ヶ月)で計算すると7,500円もお得になる計算だ。

この「Essential変換」を活用して費用を抑える方法については、こちらの記事で詳しく紹介している。今ならまだAmazonなどでXbox Game Passの各プランが旧価格で販売中で、値上げ前に変換することができればもっと安くUltimateを使うことが可能だ。やや裏技的なテクニックとなるが、Microsoftが公式で提供しているサービスなので安心して利用して良いだろう。

(画像:Microsoft)