日本時間6月6日(火)午前2時から、Appleの開発者向けイベント 「WWDC23」 がスタートする。オープニングを飾るのは次期OSや各種サービスなどが発表される基調講演で、稀にサプライズで新製品が発表されることもある。
イベントの公式映像は環境さえあれば誰でも視聴することが可能で、これまでの傾向から一部の国内外メディアはライブブログを実施する可能性がある。
当記事では 「WWDC23」 基調講演の配信先をまとめてみた。イベント開始直前になって慌てないためにも、配信先を事前にチェックしておくことをオススメする。
映像配信・ライブブログ中継先まとめ
配信先 (随時追記予定) | |
---|---|
公式映像配信 | |
ライブブログ(英語) |
(ライブブログ実施が未発表のメディア) |
Apple公式の配信先
WWDC23の基調講演は、Apple公式サイトやYouTube、Apple Developerアプリ、TVアプリで配信される公式配信にて視聴することが可能だ。
視聴できるサイト/サービス
Apple公式サイトでの視聴環境は以下。
視聴できる端末 | 対応OS | ブラウザ・アプリ |
---|---|---|
iPhone, iPad, iPod touch | 「iOS 10」 以降 | Safari |
Mac | 「macOS Sierra 10.12」 以降 | Safari |
Apple TV | 最新Apple TVソフトウェアまたはtvOSが動作するApple TV (第2世代以降) | 「Apple Event」 アプリ またはAirPlay |
Windows PC | Windows 10 以降 | Microsoft Edge |
他ブラウザ | MSE, H.264, AACが動作 | Chrome / Firefox |
YouTubeで視聴する場合は以下から。
ライブブログ
「ライブブログ」 形式で中継を行うメディアについて。ライブブログはテキストや写真で会場の様子や発表内容を伝えるもので、主に海外メディアを中心に行われている。
当記事掲出時点では、ライブブログの実施を発表しているメディアはないものの、基調講演の開始が近づくにつれて案内される場合もあるかもしれない。これまでにライブブログを実施してきたメディアをまとめておくため、参考にしていただきたい。
ちなみに、国内メディアでライブブログを実施するメディアは、今年はないようだ。
「WWDC23」 で発表が期待されるモノ
Appleによると、「WWDC23」 は今年後半にAppleプラットフォームで登場するエキサイティングなアップデートの初披露から始まるという。例年どおりであれば、次期OSの 「iOS 17」 「macOS 14」 「watchOS 10」 「tvOS 17」 を発表するだろう。
また、著名記者やリーカーからの情報によると、今年は以前から噂されているAppleのXRヘッドセット 「Reality Pro (仮)」 が発表される可能性が高いとのこと。
そのほかにも、15インチMacBook Airや新型Mac Studio、新型iMacなどが登場する可能性が指摘されているほか、Apple Silicon搭載のMac Proがいよいよ発表されるのではないかとの情報もある。
Reality Pro
以前からAppleは、独自のXRヘッドセットを開発中であると噂されてきたが、いよいよWWDC23でその全貌が明らかになる見通しだ。
AppleのXRヘッドセット 「Reality Pro (仮)」 は、AR (拡張現実) とVR (仮想現実) の両方の性質をあわせもつ、MR (複合現実) が利用できると予想されている。操作はハンドトラッキングと視線トラッキングに対応しており、ハンドトラッキングはヘッドセット外部に搭載されたセンサーで、視線トラッキングはヘッドセット内部にあるセンサーで実現するとみられている。
本製品は完全なるスタンドアローンでの動作ではなく、なんらかのデバイスやバッテリーと外付けで接続して使用することが基本とみられているが、バッテリーは取り外しが簡単なように磁石を利用する仕組みになっているとのこと。独自のマグネティックポートを2つ搭載することで、バッテリーから電力を供給する仕組み。バッテリーのサイズ感や形状は、iPhone 12/13/14シリーズで利用できるMagSafe Battery Packと似ているとのこと。
バッテリーを外部に依存することで、HMD自体の重量は軽くすることができ、装着時の快適性を担保することができるが、その一方でHMDとバッテリーはケーブルで繋ぐことになり、バッテリーは衣服のポケットに入れて使用することが想定されるため、使用時にケーブルが邪魔になる可能性はありそうだ。
ケーブルはバッテリーパックと一体型になっていて、取り外すことは不可能であるという。また、ヘッドセットと接続する側のケーブルは先端が丸くなっていて、前述のマグネットポートに回しながら挿入することで固定できるという。HMD装着時に誤ってケーブルが抜けてしまうことは防げる設計になっているとのことだ。
本XRヘッドセットは没入感の高い映像体験が特徴のひとつになる予定で、砂漠や宇宙空間などの環境に浮かぶ巨大スクリーンで映画を見ているような “ビデオ鑑賞用機能” が用意される予定だという。また、高い没入感をもつコンテンツを提供できるパートナーとして、ディズニーやドルビーなどとの提携が予想されている。
価格は他社HMDの2倍近い価格となる3,000ドル級になることが予想されている。現在の為替レートでは39万円前後になる見込みで、一般ユーザーが簡単に手に取れる製品になるわけではなさそうだ。
15インチMacBook Air
Appleは既存の13インチモデルよりも大きな15インチの画面を搭載したMacBook Airを開発しており、この15インチモデルがWWDC23で発表されると噂されている。
画面のサイズは15インチになるものの、解像度は14インチMacBook Proと同等になるため、画面のシャープさは14インチMacBook Proよりもやや低くなることになりそうだ。
内蔵プロセッサは、Apple Siliconの現行最新M2チップと “同等” のものになるとのことで、8個のCPUコア (高性能x4/高効率x4) と10個のGPUコアが搭載されるという。RAM(メインメモリ)も8GB〜となり、既存のMacBook Airと同様になると予想されている。
新型Mac Studio
BloombergのMark Gurman氏によると、AppleはM2 MaxとM2 Ultraを搭載した2種類のデスクトップMacをテスト中であるとのこと。
同氏は具体的な製品名については言及しなかったものの、新型Macのラベルが 「Mac 14,13」 と 「Mac 14,14」 であるとのことから、Mac Studioの新しいモデルではないかとの噂が広がっている。
新型Mac Studioがこのスペックで登場することで、Apple Siliconを搭載した新型Mac Proのスペックがどうなるのかは気になるところ。新型Mac Studioが出る場合、新型Mac Proの発表はまた先延ばしになりそうだ。
新型iMac
2021年5月以来、しばらく新型モデルが登場していないiMacシリーズ。24インチモデルのみになってから、M1世代で唯一ストップしている同製品についに新型モデルが登場する可能性がある。
ただし、これまでの噂ではM3チップを搭載したモデルが今後発売するものとみられていることから、今回のWWDCで新型モデルが登場する可能性は低いのかもしれない。また、27インチモデルの再登場にも期待がかかるが、今後数年内にこれらも実現するかどうかは定かではない。
Mac Pro
新型Mac Proは、M2 Pro/M2 Maxよりも性能の高いM2 Ultraチップを搭載する予定。当初噂されていた最上位チップM2 Extremeの搭載は見送られたと報じられている。
噂されていた筐体の小型化なども実施されない可能性が高く、現行のIntelプロセッサ搭載Mac Proと同じデザインになる予定。そのほか、新型Mac Proにはグラフィックスやメディア、ネットワークカード用のSSDスロットが2つ用意されているとのこと。
2022年3月の時点で、ジョン・ターナス氏が新型Mac Proに言及していたものの、その年のWWDC22では残念ながら発表はされず、今年のWWDC23で発表される可能性も指摘されている。
WWDC23の基調講演は日本時間6月6日午前2時から
WWDC23の基調講演は、2023年6月5日午前10時 (日本時間では6月6日午前2時) にスタートする予定だ。Appleの次期OS、新製品に関する発表に興味がある方はぜひ視聴いただきたい。
ちなみに当サイトではイベントで発表された内容を速報でお伝えする。Appleの新サービス・新製品が気になる方はぜひ当サイトの更新をチェックしていただきたい。当サイトの公式Twitterアカウントはこちらから。
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(画像:Apple)