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観光地を巡り尽くす旅から、自分を休ませる旅へ。スウェーデンが“内向型”専門旅行代理店を開設

Visit Sweden(スウェーデン政府観光局)は9月29日、自分のペースで旅をしたい人に向けたバーチャル旅行代理店「“内向型”専門旅行代理店(The Introverts’ Travel Agency)」を開設した。旅行者がスウェーデンを自分のペースで楽しみながら、旅を探し、予約し、心身をリチャージできる新しい旅行サービスとして展開する。

本サービスが生まれた背景には、世界的なオーバーツーリズムや観光地の混雑に対する意識の変化がある。Visit Swedenが日本を含む世界9カ国を対象に実施した調査では、67%の旅行者が、周囲との交流を求められるのではなく、自分で選べる旅行先を好むと回答した。また、53%は、より静かでプライベートな時間や混雑の少なさに対して、追加料金を支払ってもよいと答えている。

調査では、回答者の41%が自身を「内向型」と回答。45%は「内向型と外向型の両方の傾向がある混合型」、14%は「外向型」と回答した。ここでいう内向型は、一人の時間や静かな環境を好み、自分のペースで過ごすことでエネルギーを回復しやすい人を指す。一方、外向型は人との交流やにぎやかな環境を楽しみ、人と関わることでエネルギーを得やすい人と定義されている。

旅行後の疲れを回復するために「もう一度休暇が必要」と感じた経験がある人も約半数に上り、5人に1人は「いつも」または「頻繁に」そう感じていることが分かった。旅行では「もっと多くの場所へ行く」「もっと多くのアクティビティを体験する」「もっと多くの人と出会う」といった過ごし方が重視されてきたが、今回の調査では、混雑を避け、自分自身をリセットするための余白や静かな時間を求める旅行者の姿が浮かび上がった。

日本でも一人旅への関心が高まっている。観光庁の調査では、近年、友人との旅行が減少傾向にある一方、一人旅は増加傾向にあるという。

Visit Swedenは、こうした旅行者のニーズとスウェーデンの文化には共通する部分があると説明している。スウェーデンでは、相手との適度な距離を保つことや、沈黙を心地よく受け入れること、相手をそっとしておくこともマナーの一つとして考えられているという。

例えば、フランスでは活気のあるカフェで会話を楽しむ文化が根付き、イギリスではちょっとした世間話も礼儀の一つとされる。一方、スウェーデンでは相手との距離感を尊重することが重視される。Visit Swedenは、こうした控えめながらも特徴的な文化を旅の魅力として発信するため、「“内向型”専門旅行代理店」を立ち上げたとしている。

旅行者が自分のペースでスウェーデンを発見し、旅を予約し、心身をリチャージする。Visit Swedenは「“内向型”専門旅行代理店」を通じて、観光地を数多く巡ったり、多くの人と交流したりする過ごし方とは異なる、新しい旅のスタイルを提案している。

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(画像提供:Visit Sweden)