
VAIO株式会社は、個人向け「VAIO SX14」「VAIO SX12」、法人向け「VAIO Pro PK」「VAIO Pro PJ」の新モデルを発表した。全モデルがハイエンドモバイルPCとして位置づけられ、持ち運びやすさと高いパフォーマンスの両立を追求している。
受注開始は2025年9月17日10時、個人向けの最速お届け日は9月26日だ。
VAIOは好調な成長を続ける。法人ニーズに応える設計と選択肢
VAIOは、国内法人向けノートPC市場において安定した成長を続けている。IDCの調査によると、市場全体の出荷台数はWindows 10のEOS(サポート終了)に伴い増加しているが、VAIOはそれを上回る成長率を記録している。
この好調の背景には、以下の三つの取り組みがある。
1. 物作りへのこだわり
まず、高品質と堅牢性の追求だ。国内生産と「安曇野FINISH」による徹底した品質管理に加え、MIL規格(MIL-STD-810H)準拠の試験、127cm落下試験、自転車カゴに入れた状態を想定した振動試験をクリアする堅牢性を備える。
また、バッテリーの劣化対策やいたわり充電モード、法人向け5年安心サポートも用意し、長期利用における信頼性を高めている。初期費用は高額だが、トータルのランニングコストは他社製品より低くなる点が評価されている。
2. 従業員のモチベーション向上
従来のビジネスPCではブラックが中心だったが、新製品ではアーバンブロンズ、ブライトシルバー、ファインホワイト、ファインレッド、ローズゴールドなど多彩なカラーを用意。法人向けVAIO Pro PJでもローズゴールドを選択可能とし、従業員が色を選べることで満足度向上やコミュニケーション機会の増加に繋がっている。
3. 生産性向上環境の提案
最後に高生産性の働き方の提案。VAIO製品は無線WAN搭載率が市場平均の約10倍と高く、出荷台数の半数で無線WANが選択されている。また、PC関連ソリューションやデータ使いたい放題プランなども併せて提供しており、法人ユーザーの生産性向上に貢献している。
こうした背景を踏まえて、今回発表した4つの機種は、変化こそ大きくないものの、VAIOにとってはとても重要なアップデートになっているのだという。
「VAIO SX14」「VAIO SX12」「VAIO Pro PK」「VAIO Pro PJ」は、モバイル性と高い生産性を両立させたハイエンドノートPCとして設計されている。標準搭載OSは個人向けがWindows 11 Home (64ビット)、法人向けが /Windows 11 Pro (64ビット)で、エディションの選択も可能だ。
プロセッサーにはインテル Core 5 120UまたはCore 7 150Uを採用。法人向けでは受注生産でCore 5 220UやCore 7 250Uも選べる。AIタスク処理用のNPUを搭載したIntel Core Ultraではなく、メインストリームのIntel Coreプロセッサーが採用されている。
メモリーは16GBまたは32GBのLPDDR4Xでオンボード搭載、増設はできないがデュアルチャンネル転送に対応する。ストレージは標準で256GB NVMe SSDを搭載し、暗号化機能付きで個人向けは最大1TBまで、法人向けは最大2TBまで選択可能だ。
ディスプレイは機種により異なり、VAIO SX12およびPro PJは12.5型ワイドFull HD、VAIO SX14およびPro PKは14.0型ワイドFull HDを搭載。個人向けVAIO SX14と法人向けVAIO Pro PKではUHDタッチディスプレイの選択も可能だ。
外部ディスプレイ出力はUSB Type-C(DisplayPort)で最大5120×2880ピクセル/60Hz、HDMIで最大4096×2160ピクセル/60Hzに対応。本体内蔵液晶を含め最大4画面同時出力が可能となる。
無線通信はWi-Fi 6Eに対応し、Bluetoothも5.3にアップデート。バッテリー駆動時間はVAIO SX12・Pro PJで動画再生時約9.5時間、アイドル時約26.0時間、VAIO SX14・Pro PKで動画再生時約9.0時間、アイドル時約22.5時間となる。
セキュリティ面ではTPMチップ、セキュリティロック・スロット、カメラプライバシーシャッターを搭載。指紋認証と顔認証の二重生体認証にも対応する。
その他、内蔵2マイク、Dolby Atmos対応ステレオスピーカー、Full HDカメラ、バックライト付き日本語配列キーボード、チルトアップヒンジ機構、高精度タッチパッド、人感センサーなど、快適な操作性と利便性を高める機能が搭載されている。
オンライン会議機能「伝わるオンライン会議」では、プライバシーモード、会議室モード、プライベートモード、標準モードの4つのモードが利用可能で、専用のオンライン会話設定キーも備える。
価格は、個人向けモデルのVAIO SX12が246,800円〜、VAIO SX14が246,800円〜 (どちらも税込)。本日10時から受注受付を開始しており、最速お届け日は9月26日になる予定だ。
(画像提供:VAIO株式会社)