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VAIO、新型ノートPC 「VAIO F14/F16」 発表。法人向け好調のVAIOは新たな「定番PC」で顧客層拡大を目指す

VAIOは、新型14/16型ノートPC「VAIO F14」「VAIO F16」(個人向け)および「VAIO Pro BK」「VAIO Pro BM」(法人向け)を6月13日より順次発売する。発売に先がけ、本日午前10時より公式サイト等で受注受付を開始する。

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「F14/F16」 が新たな「定番PC」として再定義

VAIO F14

VAIOによると、同社製品を購入するユーザーの77%がアドバンスト、あるいはハイエンドモデルを選択しており、普及帯の製品を選ぶユーザーは全体の約23%に留まっている。半数以上のユーザーが上位機種を選んでいることから、ある意味理想的なかたちではあるものの、VAIOとしては全体の販売ボリュームを増やすため、より普及帯の販売も強化したいのだという。

そこで登場するのが、今回VAIOが新たに投入する「VAIO F14」「VAIO F16」。コストパフォーマンスに優れ、日常使いやモバイルワークに最適な機能・性能をVAIOの品質・デザインで得られることを目指した、いわゆる「定番」のノートPCだ。

①見やすい大画面、②長持ちする品質と安心、③普段使いに “ちょっといい性能”、④快適なオンラインコミュニケーション、という4つのポイントをリーズナブルな価格で提供することで、これまでカバーできていなかった新たなユーザー層の獲得を期待するモデルとなっている。

なお、同社の業績は直近堅調に推移している。ノジマグループの2025年3月期決算では、VAIOの売上高(2025年1月~3月期)が176億9900万円、経常利益が8億5400万円と開示された。PC市場全体が横ばいに推移するなか、VAIOは法人ビジネスを中心に2年連続で過去最高を更新し、2022年〜2024年の2年間で売上高は約2倍に成長したという。2024年6月から10ヶ月の変則決算となる2025年3月期でも過去最高となる見込みだ。

特に、売上の約9割を占める法人向けPC事業が好調で、「VAIO Pro PK-R」はすでに1,000台規模の企業で導入が進んでいるという。個人向け市場でも、3月末よりノジマの全230店舗での店頭販売を開始(従来は約30店舗)したほか、ECストアでの販売も新生活シーズンを背景に好調だった。

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「VAIO F14/F16」 のスペックは?

すこし遠回りしたが、ここから製品の仕様について紹介していこう。

ディスプレイは、14.0型ワイド(Full HD 16:9) と16.0型ワイド(WUXGA 16:10)を採用。16.0型モデルは、個人向けに高解像度WQXGA(2560×1600)パネルも追加された。狭額縁化により、画面サイズが大きくなっても本体サイズはコンパクトで、同等クラスの製品の中でも大画面と重量バランスを重視した設計となっている。

F14/Pro BKは14.0型ワイド画面を搭載しながらも、約1.23kgと軽量化(現行品より約110g減量)され、モバイル性能も兼ね備えている。F16/Pro BMも最軽量構成で約1.57kgと、現行品より約80g減量されている。

品質面では、「安曇野FINISH」と呼ばれる専任技術者による120項目以上の検査に加え、F14/Pro BKはビジネス利用に耐える堅牢性を追求。MIL規格(MIL-STD-810H)準拠品質試験に加えて、モバイルノート向け特別品質試験(127cm落下試験を含む)もクリアしており、ハイエンドモデルと同等の品質試験をクリアする堅牢性を実現した。さらに、ハードなモバイルユースにも耐えられるよう、ボトムのネジ締結数が12個から16個に増加された。

SoCはインテル Core プロセッサーシリーズ1/2または第13世代インテル Core i プロセッサーを搭載可能。RAM容量は8GB〜32GB、ストレージ容量は256GB〜1TBの範囲でカスタマイズ可能だ。

インターフェースは、USB Type-Cポートが1つから2つに増加し、USB Power Delivery、USB 10Gbps(USB 3.1)、DisplayPort 1.4をサポート。USB Type-Aポートは3つから2つに減少した。SDカードスロットについては、F16/Pro BMのみフルサイズのSDカードに対応する。なお、DC端子がなくなったことで、ACアダプターはType-C標準ACアダプター(65W)が採用された。

オンラインコミュニケーション機能は大幅に強化された。マイクが従来の2つから3つ構成になり、進化したAIノイズキャンセリング機能を搭載。これにより、周囲の音を抑えつつ、対面相手の声は拾わず、正面の声をクリアに集音できるようになる。会議のシチュエーションに応じて最適な集音モード(プライベート、会議室、プライバシー、標準)を選択可能だ。

さらに、ワンタッチで設定変更ができる「VAIOオンライン会話設定」機能と、それを呼び出すオンライン会話設定キーが搭載された。小声モードやDolby Atmos対応スピーカー、デジタルプライバシーシャッターなど、オンライン会議の質を高める様々な工夫が凝らされている。

ワイヤレス通信はWi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応し、高速・低遅延・安定性を実現。ディスプレイ上部にアンテナを配置することで、安定した高速ワイヤレス通信を実現した。

デザイン面では、機能美を追求。アルミパームレストはタイピング時の手首の疲れを軽減し、剛性も高い。ディスプレイを開くとキーボード奥側が持ち上がるチルトアップヒンジ機構も採用している。ディスプレイは最大180度まで開くフルオープン構造に対応。

左:旧モデル/右:新モデル

キートップは指にフィットする深いディッシュ形状で、上位機種の静音キーボード構造を継承。Copilotキーが新たに搭載されたことで、タスク実行や情報検索、コンテンツ生成の生産性向上が期待できる。ちなみに細かい変更点にはなるが、キーボードの文字色の調整により文字の視認性も改善されている。

VAIO F14
VAIO F16

カラーバリエーションは、個人向けに新色「サテンシルバー」が登場し、サテンゴールド、ネイビーブルーと合わせて3色展開となる。法人向けはダークメタルグレーのみ。

VAIOストアでの販売価格は、F14が141,800円〜、F16が146,800円〜(どちらも税込)。

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