スティーブ・ジョブズ氏の死去後、約10年ちかくAppleを牽引してきたティム・クック氏は、今年4月に 「10年以内の引退」 を示唆している。
具体的な引退時期については明言されていないものの、ティム・クック氏は2025〜2028年のどこかで引退を決断する可能性があるという。米Bloombergの著名記者Mark Gurman氏が現地時間29日に配信したニュースレターの中で予想している。
ティム・クックCEOは2025~2028年の間に引退?引退前にはARメガネが登場か
今回、クックCEOの引退時期を予想したMark Gurman氏は、Appleの内部事情に詳しく、これまでにAppleの未発表製品を的確に言い当てるなど実績のある人物。
彼は、ティム・クックCEOの引退時期を2025〜2028年の間と予想する。これはクックCEOとAppleが契約を結んでいる報酬体系が2025年まで締結されている点からの推測となっている。
いつクックCEOが辞任するつもりなのかは分からないため、あくまで “予測” と考えるべきだが、前述したようにクックCEOは今年4月の段階で 「おそらくあと10年以上も先には (Appleに) いない。」 と述べていたこと、現在の年齢が60歳であることを考慮すると、引退する時期は着実に迫ってきていると考えて良いだろう。
なおクックCEOは、引退前にとある新製品を生み出すことを考えていると、Mark Gurman氏は予測している。その正体はARメガネ。
Appleは近い将来、AR・VRヘッドセットやARグラスを発表するとみられているが、クック氏はこれらの製品を次世代への置き土産として残し、自らの勇退を決断するつもりなのかもしれない。
ちなみにAR・VRヘッドセットは早くて2021年に発表予定といくつかのメディア、アナリストらが伝えていたが、いまのところその兆候はなく、発表は早くても2022年以降になるものとみられている。
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