8月18日、アート集団チームラボは韓国ソウルのペース・ギャラリーにて個展 「teamLab: Massless Suns」 を開催すると発表した。
国際的メガギャラリーPACE (ペース) がソウルの展示スペースを拡張する。本個展は、そのオープニングを飾るもの。 国際アートフェア 「フリーズ」 のソウル初開催と同時にオープンする形となる。
チームラボが開催する個展では、物質的な境界面のない光の球体と闇の球体が、無数に空間を埋め尽くす新たな作品《質量のない太陽と闇の球体》を初公開。
《質量のない太陽と闇の球体》は、無数の光の球体と闇の球体からなる空間。1つ1つの光の球体は、光が凝固したかのように、空間上にはっきりと知覚できるにも関わらず、物質的な境界面がないことから、 身体では知覚することができません。じっと見ていると、闇が凝固したかのような、青紫色の闇の球体も現れはじめます。来場者が光の球体に触れようとすると、球体は強く輝き、 周辺の球体も、次々と呼応し、連続していきます。存在とは何かを問う本作品は、作品はそれ自体では存在できず、環境がつくる現象が、作品の存在を生み出しています。そして、それは物理空間には存在せず、認識上に存在します。
ペース・ソウルは今年3月、体験型、没入型、インタラクティブな作品に特化した展示スペースを新設。 同スペースでは《質量のない太陽と闇の球体》をはじめ、人や鳥の群れが周囲に散逸するエネルギーを描いた新たなシリーズ 「Dissipative Figures」、花が誕生と死滅を永遠に繰り返していく《永遠の今の中で連続する生と死 II》、波を線の集合で表現した《Waves of Light》など複数の作品を展示する。
また、新たにオープンする屋外の中庭では、風や雨、来場者のふるまいの影響を受けながらインタラクティブに変容する作品《呼応する小宇宙 – 固形化された光の色, Sunrise and Sunset》を展示。「固形化された光の色」 と名付けられた新しい概念の色、61色で変化する本作は環境と人々を作品の一部にしていく。
会期は、2022年9月2日(金)から10月29日(土)まで。
(画像提供:チームラボ)