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「Suicaのペンギン」 2026年度末に引退へ。Suicaはサーバー管理型残高とコード決済を導入へ

JR東日本グループは、Suicaを「移動と少額決済のデバイス」から「生活のデバイス」へと進化させる構想「Suica Renaissance」の第2弾を発表した。

第1弾の「ウォークスルー改札」実証の発表に続き、第2弾では2026年秋をめどに新たな決済システムを導入する。従来のSuicaがカード内(SF)で残高を管理していたのに対し、新システムでは サーバー側で残高を一元管理。これにより、従来の上限(2万円)を超えた高額決済、最大30万円までのチャージ・利用が可能になる。

この仕組みは、モバイルSuicaアプリ内のコード決済サービスとして展開される予定で、利用範囲の拡大や地域連携、海外利用も視野に入れている。

「Suicaのペンギン」 25年の歴史に幕。新キャラクターはユーザー参加型での誕生を検討

さらに、2001年のSuica誕生以来、イメージキャラクターとして長年親しまれてきた「Suicaのペンギン」が、2026年度末をもって卒業することも発表された。25周年という節目を迎える中で、Suicaの新たな時代を象徴する 新キャラクターへとバトンタッチする形だ。

「Suicaのペンギン」は、その愛らしい姿でブランド認知を押し上げ、グッズ展開や店舗「Pensta」など、多くのファンとの接点を築いてきた。JR東日本はペンギンと作者であるイラストレーター坂崎千春氏に「長年の貢献への感謝」を表明。ファン向けの記念キャンペーンも順次実施されるという。

坂崎氏は次のようにコメントしている。

「2001年にSuicaのキャラクターとして選ばれたとき、とてもうれしく誇らしかったのを覚えています。25年という長い時間、“Suicaのペンギン”として歩めたことは幸せでした。最後の1年も精一杯務めさせていただきます。」

なお、新イメージキャラクターの制作では、ユーザーが誕生プロセスに関われる仕組みの導入も検討中だ。原案のアイデア募集など、具体的な方法は追って発表される見込み。

(画像:JR東日本グループ)