『STAR WARS ゼロ・カンパニー』8月27日発売。『XCOM 2』開発者が挑む、自分だけの部隊と物語を作るターン制タクティクス

米Electronic Artsは、ターン制タクティクスゲーム『STAR WARS ゼロ・カンパニー』を2026年8月27日に発売する。対応プラットフォームはPC、PlayStation 5、Xbox Series X|S。

本作はシングルプレイ専用タイトルで、クローン・大戦時代を舞台に、エリート傭兵部隊「ゼロ・カンパニー」を率いて銀河の脅威に立ち向かう。

発売に先立ち、メディア向けのプレビューイベントが開催された。会場では開発を手がけるBit Reactorのクリエイター陣から本作の開発背景やゲームシステムについて話を聞いたほか、未公開のゲームプレイ映像も公開された。さらに本作の序盤も実際にプレイし、そのゲーム内容を確かめることができた。

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『XCOM 2』開発者が「スター・ウォーズ」で挑む新たなタクティクスゲーム

本作を開発するのは、2021年に設立されたゲームスタジオのBit Reactorだ。創設者でありゲームディレクターを務めるGreg Foertsch氏は、Firaxis Gamesに22年間在籍し、『XCOM 2』や『マーベル ミッドナイト・サンズ』など、ターン制タクティクスゲームの開発に携わってきた。

Foertsch氏がFiraxis Gamesを離れ、タクティクスというジャンルをさらに発展させたいと考えていたところ、Respawn EntertainmentのVince Zampella氏から「その構想をスター・ウォーズで実現できないか」と声をかけられた。これが本作の開発につながったという。

開発チームが目指したのは、ターン制の戦略性とスター・ウォーズらしい物語を一つのゲームにまとめることだ。映画のような演出を取り入れながら、プレイヤー自身の判断によって戦況や物語が変化するゲームを目指している。

舞台となるのはクローン・大戦の末期。映画や既存作品で描かれてきた大規模な戦争の表舞台ではなく、その裏側で繰り広げられる「戦争の下の戦争」が物語の中心となる。

プレイヤーが操作するのは、共和国軍を不名誉な形で除隊した元将校の「ホークス」。彼は銀河各地から集めた傭兵たちと「ゼロ・カンパニー」を結成し、さまざまな任務に挑むことになる。

敵として立ちはだかるのは、分離主義勢力と結託したパラミリタリー・カルト「インフィニット・コイル」だ。指導者クンドリー・ファゾムに率いられた彼らは、「シャドウ・プレイグ(影の疫病)」と呼ばれる存在を利用して銀河各地で破壊工作やテロを繰り返している。シャドウ・プレイグに感染した者は高い回復力や特殊能力を得るため、ゼロ・カンパニーにとって大きな脅威となる。

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拠点「デン」と銀河マップ、2つのレイヤーで部隊を指揮

ゲームは、大きく「戦略レイヤー」と「戦術レイヤー」の2つに分かれて進む。

戦略レイヤーでは、ゼロ・カンパニーの拠点となる大型貨物船「デン(The Den)」を管理する。デンは映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』にも登場したカフリーンの環に位置している。

船内では、傭兵の雇用や装備の変更、負傷した隊員の治療、キャラクターのカスタマイズなどを行うことができる。

船の中心にある「ホロ・テーブル」には、150以上の惑星が表示された銀河マップが展開される。ここから次の任務を選択する。

任務は大きく「戦術ミッション」と「オペレーション」の2種類がある。戦術ミッションでは部隊を直接操作し、敵との戦闘に挑む。もう一方のオペレーションは、諜報活動や資源回収などを行う非戦闘任務だ。

オペレーションには、傭兵らしい仕事も用意されている。たとえば、ハットの組織のために債権を回収するといった裏社会の仕事を請け負うこともある。

どの隊員を派遣するかによって結果が変わる場合もあり、派遣した隊員同士の絆が深まることもあれば、相性の悪い隊員を組ませたことでトラブルが起きることもあるという。こうした任務を選ぶ段階から、プレイヤーは部隊の状態や隊員同士の関係を考える必要がある。

隊員を育成し、自分だけの傭兵部隊を作る

デンには、部隊を管理するための複数の施設が用意されている。

「パーソネル・ファシリティ」では隊員のスキルを伸ばす「フォーカス・ツリー」を利用できる。隊員が成長すると、2つ目の専門職となる「セカンド・スペシャライゼーション」を選択することも可能だ。

負傷した隊員は「メッドベイ」で治療できる。また、「カスタマイズ・ファシリティ」では隊員の外見を変更できる。

隊員にはガンスリンガー、ヘビー、メディック、スカウト、ソルジャーなどのクラスがあり、それぞれ異なる役割を持つ。プレイヤーは隊員の組み合わせを考えながら、自分のプレイスタイルに合った部隊を編成していく。

主人公のホークスについても、性別や種族、外見などをカスタマイズできる。さらに、固定キャラクターだけでなく、プレイヤーが自由に設定できるカスタム・オペレーターも雇用できる。

編成の自由度は高く、アストロメク・ドロイドだけで分隊を組むことも可能だ。ドロイドに火炎瓶やサーマル・デトネーターなどを装備させ、特殊な役割を持たせることもできる。

1ターン3APで戦う、王道のターン制バトル

戦術ミッションでは、ターン制のバトルが展開される。

各ユニットは1ターンに3つのアクションポイント(AP)を使って移動や攻撃などの行動を取る。どの行動にAPを使うかを考えながら、敵との位置関係を変えていくことになる。

遮蔽物に身を隠して敵の攻撃を防いだり、敵が射程内に入ったときに自動的に攻撃する「オーバーウォッチ(監視)」を使ったりするなど、ターン制タクティクスゲームでおなじみの戦術も登場する。

本作独自の要素として用意されているのが「アドバンテージ」だ。攻撃を命中させることで蓄積され、一定量を消費すると強力なアルティメットアビリティを発動できる。通常攻撃を積み重ねてアドバンテージを貯めるか、強力なアビリティを使うために温存するか。戦況に応じた判断が求められる。

「3回の負傷」で戦死。隊員との絆が戦闘にも影響

本作では、隊員の生死がゲームプレイに直接影響する。隊員は戦闘で大きなダメージを受けると負傷状態になり、負傷が3回積み重なると、そのキャラクターは完全に死亡し、二度と戦場に戻ることはできない。

戦死した隊員は拠点の「メモリアル(記念碑)」に記録される。主人公のホークスが死亡した場合はゲームオーバーとなるが、それ以外の隊員については戦死後に復帰することはない。

このパーマデス(恒久的死)があることで、戦闘では目の前の勝利だけでなく、誰を守るか、どこまでリスクを取るかという判断も重要になる。なお、パーマデスはオン・オフの切り替えが可能だが、開発チームは緊張感のある体験のため、オンでのプレイを推奨している。

もう一つ重要なのが「ソルジャー・ボンド(兵士の絆)」だ。隊員たちはミッションや拠点で一緒に行動することで互いの絆を深めていく。

絆が強くなるとステータスボーナスが得られるほか、新たなサポートアビリティも使用できるようになる。たとえば、仲間を援護する「援護要請」「援護射撃」などの連携アビリティが解放される。

一方、隊員同士の相性が悪ければ、戦場での会話が険悪になることもある。共和国への忠誠心が強い者、分離主義勢力に近い考えを持つ者、裏社会を出身とする者など、隊員それぞれに異なる背景があるためだ。

誰を同じ部隊に入れるのか、どの隊員を一緒に任務へ送り出すのかという判断が、戦闘能力だけでなく人間関係にも影響する。

「インフィニット・コイル」と対峙するゼロ・カンパニー

ゼロ・カンパニーには、プレイヤーが自由にカスタマイズできる隊員だけでなく、固有のキャラクターも登場する。クローン兵の「トリック」や、強力なアッパーカットで敵を吹き飛ばす「カブ」など、それぞれに個性や得意分野が設定されている。

敵勢力であるインフィニット・コイルも、単純な武装集団ではない。シャドウ・プレイグによって異常な回復力や特殊能力を得た兵士たちを擁し、分離主義勢力と手を組みながら銀河を混乱させている。ゼロ・カンパニーは、こうした勢力の活動を追いながら、銀河各地で任務を遂行する。

プレイヤーが選ぶ任務や行動は、その後の展開にも影響する。すべてのミッションやイベントを1回のプレイですべて体験することはできず、選択によって銀河の勢力図や物語の結末も変化する。

難易度は4段階。自分の判断が「スター・ウォーズ」の歴史を変える

難易度は「ストーリー」から「エキスパート」まで4段階を用意する。タクティクスゲームに慣れていないスター・ウォーズファンから、同ジャンルを遊び込んできたプレイヤーまで、それぞれのレベルに合わせてプレイできる。

本作では、戦闘で勝つことだけが目的ではない。どの隊員を育てるのか、誰と誰を組ませるのか、どの任務に誰を派遣するのか。そして、戦場で危険を冒して隊員を救うのか、それとも任務の達成を優先するのか。一つ一つの判断が部隊の状態や隊員同士の関係、さらに物語の展開へとつながっていく。

『STAR WARS ゼロ・カンパニー』は、クローン大戦という「スター・ウォーズ」でもおなじみの時代を舞台にしながら、映画や既存作品で描かれてきた大規模な戦争とは異なる視点から銀河を描く作品だ。

『XCOM 2』などでターン制タクティクスを知り尽くした開発者が、スター・ウォーズの世界でどこまで戦略性と物語を融合できるのか。プレイヤー自身の判断によって部隊の生死や銀河の情勢まで変わる本作は、スター・ウォーズの世界にどっぷり浸かり、自分だけの物語を楽しみたいファンにとって、注目したい作品になりそうだ。

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