4月29日、音楽配信サービスのSpotifyは2019年第1四半期決算を発表した。その中で、同社が提供する有料会員プラン 「Spotify Premium」 に加入するユーザー数が世界で1億人を突破したことを明らかにした。
決算発表によると、Spotify Premiumの加入者数は全世界で1億人を突破したとのこと。前年同期比では32%増加となっており、着実に新規ユーザーを獲得していることがわかる。Spotifyは今年2月26日にインドでもサービスを開始したが、サービス開始からわずか2か月ですでに200万人のユーザーを獲得したとも発表があった。
月間アクティブユーザー数は2億1700万人。前年同期比で26%増加となっている。
Spotify Premium加入者数が全世界で1億人を突破
ユーザー数を着実に増やしているSpotifyだが、さらなる収益拡大のために新しい取り組みを行っている。同社はアイルランドやデンマーク、ポーランドなど一部の国で 「Premium Pro」 という新しい料金プランを提供している。
これはふたりでSpotifyのサービスを利用するプランで、「Spotify Premium」 よりはやや月額料金が高いものの、ファミリープランよりは価格は抑えられているのがポイント。これによって、同居する家族や恋人とふたりでSpotifyを利用したいユーザーを取り込むことができるようになる。他地域でも提供開始するかどうかは不明だが、一定の需要があることが分かれば、いずれ世界中で提供されることになるだろう。
ちなみに、Spotifyのユーザー数といえば、いつもライバルのApple Musicとの話になる。Apple MusicとSpotifyは米国で有料ユーザー数が逆転しており、Apple Musicが優位にビジネス展開をしていることがわかっている。The Wall Street Journalによれば、今年4月時点のApple Musicの有料会員数は2,600万人、Spotifyは2,600万人だった。世界市場では、まだSpotifyが有料会員数を上回っているが、いずれこの順位も変わる時が来るのだろうか。
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