当メディアはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Snapdragon 8 Elite Gen 6登場。AI・ゲーム・カメラ性能を強化、最上位「Extreme」は2nm&5GHz駆動に

Qualcommは、プレミアムスマートフォン向けの新たなモバイルプラットフォーム「Snapdragon 8 Elite Gen 6」を投入する。オンデバイスでユーザーの行動を予測して処理を実行する「エージェンティックAI(Agentic AI)」への対応を強化し、CPUやGPU、NPU、カメラ、通信機能まで幅広く性能を引き上げた。

さらに、最上位モデルとして「Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6」も用意する。こちらは2nmプロセスを採用し、モバイルCPUとして初めて5GHzのクロック周波数に到達。CPUだけでなくGPUやAI処理、カメラ、通信、メモリ周りにも強化が施されている。

スポンサーリンク

プレミアム向けプラットフォーム「Snapdragon 8 Elite Gen 6」発表

近年のスマートフォンでは、クラウド上のAIサービスを利用するだけでなく、端末そのものがAI処理を担う「オンデバイスAI」の重要性が高まっている。写真の編集や音声処理、文章の生成といった用途に加え、今後はユーザーの操作や状況を理解し、複数の処理を自動で進めるエージェンティックAIも想定される。

Snapdragon 8 Elite Gen 6は、こうした使い方を見据えたプレミアム向けプラットフォームだ。64ビットのQualcomm Oryon CPU、Adreno GPU、Hexagon NPUを組み合わせ、AI処理の強化に加えて、ゲームやカメラ、通信などスマートフォン全体の処理能力を引き上げている。

CPUは2基のプライムコアを搭載し、最大5GHzで動作する。前世代と比べてCPU性能は10%向上し、電力効率は37%改善した。

GPUにはQualcomm Adreno GPUを採用。GPU性能は35%向上、電力効率は40%向上している。12GBのAdrenoハイパフォーマンスメモリも備え、ゲーム向け機能としてリアルタイムのハードウェアアクセラレーションによるレイトレーシング、Lumen Global Illumination、Nanite Virtualized Geometry、Qualcomm Game Quick Touch 3.0などに対応する。

AI処理を担うHexagon NPUも再設計され、AI性能は14%向上した。ワットあたりのAI性能は最大20%改善している。

さらに、Qualcomm Sensing HubにはデュアルコアAIプロセッサとデュアルMicro NPUを搭載。「Personal Scribe」も組み合わせることで、ユーザーの状態や行動を端末上で継続的に学習する用途にも対応する。

カメラ処理を担当するQualcomm Spectraでは、「Elite Color Engine」「Intelligent Pixel Control」「Motion Intelligence」を採用。ピクセル単位での画質調整や手ブレ補正、ノイズ低減などを処理する。

通信機能にはAI対応の「Qualcomm X105 5G Modem-RF」を搭載する。6nmのRFトランシーバーを採用し、消費電力を最大30%削減。通信速度は下り最大14.8Gbps、上り最大4.2Gbpsに達する。

Wi-Fiには「Qualcomm FastConnect 8800」を組み合わせ、AI拡張4×4 Wi-Fiで最大11.65Gbpsの通信速度を実現する。Wi-Fi 8、Wi-Fi 7、Wi-Fi 6にも対応する。

オーディオについてはSnapdragon Soundを採用し、最大24bit/96kHzのロスレス音楽ストリーミングや、Qualcomm Extended Data Throughput(XDT)技術を利用できる。

スポンサーリンク

最上位のExtremeは2nm採用。CPUは5GHz、8K/60fps撮影にも対応

さらに高い処理性能を求める端末向けには「Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6」を用意。2nmプロセス技術を採用した最上位モデルとなる。

CPUは2基のプライムコアと6基のパフォーマンスコアの8コア構成で、最大クロックはプライムコアが5.0GHz、パフォーマンスコアが4.0GHz。16MBのQualcomm Oryon Flex Cacheも備える。

最大5GHzという動作周波数は、モバイルCPUとして初めて実現したもの。前世代と比較してCPU性能は13%向上し、電力効率は37%向上している。

GPUも大きく強化された。AI専用の「Adreno matrix cores」を搭載し、GPU性能は44%向上、電力効率は40%向上している。Adrenoハイパフォーマンスメモリは18MBで、消費電力も12%削減した。

ゲーム関連では、Adreno Neural Fusion、Lumen Global Illumination、MegaLights、Nanite Virtualized Geometry、Vulkan 1.4などに対応する。高負荷な3Dゲームを動かすだけでなく、AI処理とグラフィックス処理を組み合わせる用途も想定した構成だ。

AI処理を担うHexagon NPUは再設計され、性能は35%高速化。ワットあたりのAI性能も33%向上した。New Element Acceleratorを搭載し、INT2からFP16まで幅広い精度の処理に対応する。

Sensing HubにはデュアルMicro NPUを搭載し、オンデバイスAIの学習性能は最大85%向上している。

カメラ機能もExtremeならではの強化が入る。トリプル20bit AI-ISPと、リアルタイム3D-LUTに対応するElite Color Engineを搭載し、最大320MPの静止画撮影に対応する。3基のカメラでそれぞれ64MPの撮影を同時に行うトリプル64MP撮影にも対応し、Zero Shutter Lagも利用できる。

動画撮影では、商用デバイスとして初めて8K/60fps録画に対応するほか、4K/240fpsのスーパースローモーション撮影にも対応。プロ向け映像フォーマットの「Advanced Professional Video(APV)」もサポートする。

通信機能では、Qualcomm X105 5G Modem-RFが3GPP Release 19に準拠する。下り最大14.8Gbps、上り最大4.2Gbpsという通信速度に加え、NR-NTNおよびNB-NTNによる衛星通信にも対応する。6Rxアンテナ構成もサポートする。

FastConnect 8800では4×4 Wi-Fiで最大11.6Gbpsの通信が可能。Wi-Fi 8、Wi-Fi 7、Wi-Fi 6に加え、Bluetooth 6.0、UWB、Thread 1.4も統合する。

メモリはLP-DDR5x/LP-DDR6に対応し、最大5300MHz、容量は最大24GBまでサポート。ストレージにはUFS 5.0を採用できる。

音声関連では、リアルタイムで音声を分離・ミキシングする「AI Audio Separation」や「AI Voice Bubble」を搭載。ヘッドトラッキング対応のQualcomm Spatial Audio Renderer、aptX Lossless、XPANにも対応する。

Snapdragon 8 Elite Gen 6は、CPUやGPUの高速化だけでなく、オンデバイスAIを軸にカメラ、ゲーム、通信、音声処理まで幅広く強化した世代となる。さらにSnapdragon 8 Elite Extreme Gen 6では2nmプロセスや5GHz駆動、8K/60fps撮影、最大24GBのメモリなどを組み合わせ、プレミアムスマートフォンの上位モデルに向けた性能を追求している。

情報ソース

(画像:Qualcomm)