最大610Hz駆動の世界最速モニター 「ROG Strix ACE XG248QSG」 登場。UFOがヌルヌルと動いてました

台湾・台北で開催された世界最大級のIT展示会 「COMPUTEX 2025」 に合わせて、ASUSはプレス向け発表会 「ASUS&ROG Media Day」 を実施。同イベントの中で、eスポーツ向け最新ゲーミングモニター 「ROG Strix ACE XG248QSG」 を発表した。

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世界最速のeスポーツ用モニターがROGブランドから登場

ASUSが新たに投入した 「ROG Strix Ace XG248QSG」 は、プロ仕様を掲げるeスポーツゲーミングモニターの中でも、現時点で世界最速とされる製品だ。

搭載する24.1インチSuper TNパネルは、解像度が1920×1080、リフレッシュレートが最大610Hz (オーバークロック時)、最小0.1msの応答速度を誇る。FPSタイトルなど競技シーンにおいて、高いパフォーマンスを発揮できる。最大610Hzのリフレッシュレートは世界最速級で、駆動速度の速さを表すためのUFOがヌルヌルと滑らかに動いている様子が確認できた。

▼ 「ROG Strix Ace XG248QSG」 の主な特徴

  • 24.1インチの高速Super TNパネル (FHD)
  • 最大610Hzのリフレッシュレート (オーバークロック時)
  • 応答時間は0.1ms、入力遅延も0.8msと超低遅延
  • sRGB比90%の広色域カバー
  • 新技術 「ELMB2」 によるブレのない動き表示
  • スタンドは30%小さく

0.8msという極めて低い入力遅延は、同クラスの600Hzモニターと比較して約56%も短縮された数値で、プレイヤーの操作と画面上のアクションとのズレをほぼ感じさせない。

また、応答時間は0.1msで、ブレやゴーストが発生しにくく激しい動きが要求されるシーンでも映像がしっかりと追従する。

ASUS独自の 「Extreme Low Motion Blur (ELMB)」 テクノロジーも進化している。ELMBとは、ASUSが開発したバックライトストロボ技術で、画面のモーションブラーを低減する機能だが、これが第2世代へとアップグレード。

デュアルLEDバックライトと10ゾーンの分割点灯により、モーションブラーを大幅に低減。5段階の明瞭度設定に対応し、旧世代のELMBと比較して最大3倍のピーク輝度を実現した。また、競合他社の類似技術と比べても最大65%明るい映像表現が可能だ (ELMBレベル3設定時)。

地味ながら大事な改良点として、従来のXGシリーズと比べて台座部分の面積を30%削減しており、デスク上のスペースを広く確保できるように。マウスを大きく動かすローセンシプレイヤーにとっては大きな利点になるはずだ。ちなみに、スタンドは+35°~-5°のチルト、+45°~-45°のスイベル、最大160mmの高さ調整に対応し、あらゆる体格や視線の位置に合わせたセッティングが可能だ。

また、色再現性にも注力しており90% DCI-P3の広色域に対応している。TNパネルは構造上、応答速度が速くゲーミングモニターに使われる駆動形式だが、一般的に視野角が狭く色再現性が劣るというデメリットがあった。しかし近年の技術進歩によりTNパネルでも広い視野角を実現したり、90% DCI-P3対応も珍しくはなくなってきているものの、まだまだ一般的とは言えないのが現状だ。

注目すべき機能のひとつが、「ROG Gaming AI」 によるアシスト機能。「AI Visual」 「Dynamic Crosshair」 「Dynamic Shadow Boost」 といったAI機能を活用することで、プレイヤーの視認性や練習効率を大幅に向上させることが可能だ。

また、OSD (オンスクリーンディスプレイ) の操作は、「DisplayWidget Center」を使ってマウスで直感的にアクセス可能。細かな設定の変更もスムーズに行えるため、自分好みのプレイ環境に素早く最適化できる。

OSDメニューからは1280×960や1024×768といった、かつてFPSで定番だった解像度に簡単に切り替えが可能。過去の設定に慣れ親しんだプレイヤーも快適にプレイできる点が魅力だ。

搭載インターフェースは、DisplayPort 1.4、HDMI 2.1、USB Type-C、3.5mmイヤホンジャックといった多彩な接続端子を備え、あらゆるデバイスとの接続に対応する。

プロ志向のゲーマーにとって、反応速度や正確性は勝敗を分ける重要な要素であり、ROG Strix Ace XG248QSGは、現時点で考えうる最高のハードウェアでその要求に応える製品と言えるだろう。

グローバルにおける本製品の発売時期・価格は未定。続報に期待したい。

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(取材協力:ASUS)

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