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台湾発スマホケースブランド 「RHINOSHIELD」 が100%再生ケース。日本市場へのビジネス展望や課題も明らかに

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台湾初のスマホアクセサリーブランド 「RHINOSHIELD (ライノシールド) 」 は、4月4日〜7日の3日間にわたって、代官山 T-SITE GARDEN GALLERYで、期間限定のポップアップストア 「RHINOSHIELD CircularNext POP UP」 をオープンした。

オープンに先立ち、前日の4月3日に 「RHINOSHIELD CircularNext POP UP メディア向け発表会」 が開催。

ブランドディレクターとAPAC市場 エリアマネージャーが登壇し、企業戦略やサステナブルへの取り組みなどを紹介したほか、ストアの内覧会が実施された。本稿では、その様子をレポートとしてお届けしたい。

RHINOSHIELDが国内で初ポップアップストア展開。日本へ直営店設置も検討中

「RHINOSHIELD CircularNext POP UP」 は、4月4日〜7日の3日間限定で行われた、「サステナブル」 をテーマにしたポップアップストア。日本でライノシールド製品がオフライン購入できる初の機会となった。

同ストアでは、新商品のサステナブル耐衝撃ケース 「CircularNext (サーキュラーネクスト) 」 をはじめとした、人気ケースやオリジナル商品など計43個の製品が展示されたほか、リサイクルの仕組みが可視化された展示物やスマホケースリサイクルBOX、ケースのカスタマイズをその場で体験できるブースなども設置された。

ストアのオープンに先立ち、4月3日にはメディア向け発表会が実施。ブランドサステナビリティ部門 ディレクターのDaniel Lin氏とAPAC市場 エリアマネージャーのBoa Hung氏が来日し、ライノシールドの成り立ちや、企業戦略、さらには将来のビジョン、日本におけるビジネス展望などを語った。

ライノシールドは、設立から10年目を迎えた台湾発のスマホケースブランドだ。もともとは材料技術からはじまった会社で、イギリスのとある研究室で高耐久性素材を研究していた。そして完成した高耐久性素材を何かに使えないかと考え、目をつけたのがスマートフォンケースだったという。

10年前に発売した 「iPhone 4」 にはガラスが使用されていたため、この開発した高耐久性素材を使って保護ケースを作ればいいのではないかという発想に至り、現在のライノシールドがはじまったという。当初は台湾のみがベースだったが、現在はアメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋にも進出することに成功した。

そして、同ブランドの強みは自社工場を持っているという点にある。工場で材料の研究・開発を行っており、開発した素材をすぐ製品に反映できるのも同ブランドの強みだ。ちなみに、工場は台湾の台中にある。

ライノシールドは、将来のビジョンとして単なるスマホケースを作る会社としてではなく、地球環境、もっと言うとプラスチック問題を解決するための製品を作りたいと考えている。

スマホケースの多くはプラスチックから作られているが、そのプラスチックのリサイクル率は世界で9%しかない。そして、おなじプラスチックで作られているペットボトルは95%がリサイクルされているのに対して、スマホケースはわずか1%しかリサイクルされていないという。

なぜスマホケースのリサイクルが1%に留まっているのか。その理由としてライノシールドは、スマホケースに使用されている素材が単一ではなく、複合素材であることを挙げる。

複数の素材を混ぜて作られたスマホケースは分別がしづらくリサイクルにも多くの費用がかかってしまう。一方で、もし単一素材でスマホケースを作れたならリサイクルはしやすくなり、リサイクル率も上げられるのではないか。

そこで生まれたのが、今回の新製品 「CircularNext (サーキュラーネクスト) 」 だ。本製品は、自社のスマホケース 「SolidSuit」 を100%リサイクルすることで生まれたスマートフォンケース。単一のプラスチック素材を用いて作られているため、粉砕・再形成まで新しいプラスチックを使用せずに高い衝撃性能をもった新しいスマートフォンケースを再び作り出すことができるという。

リサイクルできる回数は最大で6回まで。ライノシールドの独自のリサイクル履歴確認システムを用いて、各ケースのリサイクル回数を管理する。リサイクルされた回数は、ケースの内側に記載されて使用者からも確認できる仕組みになっているため安心だ。

ポップアップストアに用意された回収ボックス

一方で課題もある。それはリサイクルをするためには、使用されたケースを回収するための場所が必要ということだ。現在、ライノシールドは日本における販売拠点を持っていないためオフラインで購入することができない。今回ポップアップストアではスマホケースの回収ボックスを置いたが、これも一時的なものに過ぎず、常時スマホケースを回収する体制を整えることが難しい状態だ。

そのため、ライノシールドは今後、直営店や販売代理店、NGOパートナーの拡大を進める考えだ。まだ現状決まっていることはないというが、日本での直営店の進出も視野に検討しているという。これらのパートナーと連携することで、スマホケースのリサイクルに留まらず、一般消費者のプラスチック問題への意識向上に繋げたいとしている。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。