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アドビ、Premiere Proの読み込み/書き出しフローを刷新。新機能 「オートカラー」 も追加

4月12日、アドビは同社の映像制作ソフト 「Premiere Pro」 の最新アップデートを発表した。

今回のアップデートでは、共同制作をスムーズに進める 「Frame.io for Adobe Creative Cloud」 の搭載に加えて、読み込み/書き出しフローの刷新、Adobe Senseiを活用した新機能 「オートカラー」 の追加などが実施される。同発表に先駆けて、先日メディア向けブリーフィングが実施され、これら新機能に関する説明が行われた。

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Frame.io for Adobe Creative Cloudが搭載

Premiere Proに共同制作を便利に進めるためのツール 「Frame.io for Adobe Creative Cloud」 が搭載。

クラウドを利用してビデオを共有し、チームやクライアントから修正点を指摘してもらい、修正内容をレビューしてもらうなどの共同作業がオンライン上で便利にできるようになる。

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読み込み/書き出しフローが刷新

より直感的にプロジェクトを作成したり、ビデオを書き出しできるよう、読み込みと書き出しのフローが刷新される。

新規プロジェクトを作成しようとすると、まずはメディア一覧が表示され、ビデオの制作に必要な素材を選択する画面に。

その後 「作成」 をクリックすると、シーケンスのタイムライン上に自動で選択した素材が配置され、即座に編集を始められるようになる。

ビデオの書き出しについては、従来までは 「.mp4」 などのフォーマットを選択する形式だったのに対し、今回のアップデートでは用途別に選択する方式に変更。

たとえばYouTubeにビデオを公開したい場合は、単純に 「YouTube」 を選択することで、YouTubeの推奨設定が提示されるように。どのフォーマットで出力すれば良いか分からないという初心者の人でも安心だ。

もちろん、一部の設定を変更したい場合には、出力設定を変更してカスタムプリセットとして登録しておくこともできる。

新しいヘッダーバー

画面上部には、新しいヘッダーバーが用意され、 「読み込み」 「編集」 「書き出し」 のタブからモードを容易に切り替えて作業できる。

ヘッダーバーの右側には 「ワークスペース」 パネルが設けられ、エフェクトやカラーなどをまとめて見ることができるように。Photoshopなどと同じ表示形式に統一されたことで、他のアドビソフトを使っている人も使いやすくなる。

ちなみに、従来からのPremiere Proの表示方式に慣れている人は、「ワークスペースタブを表示」 をクリックすることで、従来までと同じ表示にすることができる。

Adobe Senseiの機械学習を使った色補正機能 「オートカラー」

ベータ版で 「オートトーン」 として提供されていた機能が正式に 「オートカラー」 機能としてリリースされる。

オートカラーは、Adobe Senseiの機械学習を活用して、ビデオの全体的な色味を自動で補正してくれる機能。編集に慣れていない初心者の人や、急いで動画を編集しなければならないときでも容易に色味が調整できて便利だ。

オートカラーには 「強度」 というスライダーが用意されていて、補正の強度を微調整することもできる。実際のデモでは、白っぽく霞んでしまっていた空や海が青っぽく補正され、印象的な映像に仕上がっていた。

Premiere Proのアップデートは、Creative Cloudデスクトップアプリを通じて、4月12日から順次ユーザーに提供される予定だ。

(画像提供:アドビ)