4月12日、アドビは同社の映像制作ソフト 「Premiere Pro」 と 「After Effects」 に、「Frame.io for Adobe Creative Cloud」 を搭載すると発表した。同発表に先駆けて、先日メディア向けブリーフィングが実施され、同機能に関する説明が行われた。
今回リリースされる新機能は、昨年10月にアドビが買収した映像制作のためのコラボレーションサービス 「Frame.io」 のワークフローを、Premiere ProとAfter Effectsに組み込んだもの。Creative Cloudや、Premiere ProとAfter Effectsの単体プランを利用するユーザーは、追加料金なしで最大5つのプロジェクトを同時編集できるほか、専用の100GBストレージが利用可能だ。
Frame.ioは、クラウド上にアップロードしたビデオをチームメンバーやクライアントなどに共有し、修正点を指摘してもらったり、指摘された部分を修正して再度確認してもらうといった共同作業をリアルタイムで進めることができる便利機能。
Premiere ProとAfter EffectsにはFrame.ioのパネルが設けられ、アップロードされたビデオを確認できる。
修正が必要な部分にはコメントを入れたり、矢印や丸を描いて指摘することもでき、それぞれのフィードバックには指摘したユーザーやタイムスタンプが表示されるため、誰がどのような指摘をしたのかが直感的に分かりやすくなっている。指摘された部分が修正できたら、修正内容が問題ないかどうか承認を求めることも可能だ。
100GBの専用ストレージでは、ビデオ制作に必要な素材をクラウド上で一括管理できるため、Premiere ProやAfter Effectsの編集画面から離れずに素材を入手することができる。
また、Frame.io for Adobe Creative Cloudには 「Camera to Cloud」 サービスも含まれている。対応カメラで撮影した映像がほぼリアルタイムでクラウドにアップロードされるため、編集者は撮影の終了を待たずに編集作業を開始できる。
Frame.io for Adobe Creative Cloudは、Premiere ProとAfter Effectsの最新バージョンを利用するユーザー向けに本日から段階的に提供が開始される予定だ。
(画像提供:アドビ)