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Powerbeats Proの長い電池持ちの秘訣はバッテリー容量 AirPodsの約2倍の200mWh

Powerbeats Proのバッテリー持ちはAirPodsに比べて長い。これは先日公開したレビュー記事 「Powerbeats Pro レビュー|AirPodsを上回る音質。最高の装着感と高い防水性能が大きな魅力」 でも書いたことだが、実際Powerbeats ProはAirPodsの2倍近いバッテリー持ちを実現している。

しかし、どうして同じ完全ワイヤレスイヤホンなのに、AirPodsとPowerbeats Proのバッテリー持ちには大きな差がついているのか。AirPodsは単体で最大5時間動作するのに対して、Powerbeats Proは単体で最大9時間だ。

これを解き明かす鍵は分解して中身を見てみるしかないということで、丁寧な分解レポートを公開することで知られるiFixitがPowerbeats Proの分解動画を公開した。

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Powerbeats Proの分解動画が公開、バッテリー容量が明らかに

iFixitの分解動画によると、Powerbeats Proは精密ナイフを使わないと分解できないほど精密な作りになっているとのこと。

実際に分解してみると、内部には200mWhのバッテリーが搭載されていることが確認できたという。これはAirPodsに内蔵されているバッテリー(93mWh)の倍以上のバッテリー容量だ。

電池持ちはバッテリー容量に直接的に関係する。仮にPowerbeats Proの方が消費電力が多少大きかったとしても、2倍以上の容量を持ったバッテリーを搭載しているとなれば、Powerbeats Proの方が駆動時間が長いのは当たり前。Powerbeats ProがAirPodsよりも長い時間駆動できる秘訣はこのバッテリー容量の違いにありそうだ。

ちなみに、充電ケースには1.3Whのバッテリーが搭載されているらしい。AirPodsの充電ケースのバッテリー容量が1.52Whであるため、AirPodsの方が充電できる量 (回数) は多いことになる。

Powerbeats Proの防水性能はIPX4程度であることが判明しているが、バッテリーケースもある程度の防水仕様にするため大量の接着剤が使われているとiFixitは報告している。IPX4は 「あらゆる角度からの飛沫による故障がない」 程度。水没は危険だが、汗や雨程度だったら問題なく使うことができる。

iFixitは、Powerbeats Proのバッテリーはマザーボードにハンダ付けされているだけでなく、分解するには内部のコネクタケーブル等を切断することが必要だったりするため、Powerbeats Proをユーザーの手で分解して修理することは 「不可能ではないがかなり難しい」 と結論づけている。分解によって何らかの損傷を生む可能性があるため、出来るだけユーザーの手で修理しようとは考えない方が良さそうだ。

iFixitは分解レポートに修理のしやすさを示すリペアスコアを掲載するのが恒例だが、今回のPowerbeats Proは実質的に修理不可を示す1点(10点中)と評価している。参考までにAirPods(第2世代)は0点をマークしていた。

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