Appleは昨日夕方、一般ユーザー向けに「iOS 11.2」を正式リリース。同バージョンは、「iPhone 8 / 8 Plus」「iPhone X」で高速ワイヤレス充電が利用できるようになるなど複数の新機能が搭載されているが、この「iOS 11.2」へのアップデートによって「iPhone X」の顔認証機能「Face ID」が利用できなくなるケースがあると一部ユーザーから報告が上がっている。
「iPhone X」の設定時刻を戻すことで再度利用可能に
上記問題を報告しているのは、先日iOSデバイスが何度も再起動を繰り返す不具合に遭遇し、デバイスの設定時刻を意図的に変更したユーザーたち。「iOS 11.2」より前のiOSをインストールしたデバイスで、「繰り返し設定のあるローカル通知」を組み込んだアプリがある場合に起きていた不具合だが、時計アプリの表示が正常にできなかったことから不具合発見直後はiOSの設定時刻に不具合があるとみられていた。
この不具合を回避するためにiPhoneの設定時刻を変更し、そのまま「iOS 11.2」にアップデートした場合のみ「Face ID」が正常に機能しなくなるとみられる(理由は不明)。
Rene Ritchie氏によると、「iPhone X」の時計を現在時刻に戻すことで正常に動作するとのこと。方法は「設定」アプリ>[日付と時刻]で、[自動設定]を選択することで、自動で現在時刻が設定される。時刻の設定が終了後、「iPhone X」を再起動することで「Face ID」が利用できるようになる。
ちなみに、9to5Macによると「iPhone X」の時刻を変更していない場合でも「Face ID」が利用できなくなるケースもあるとのことだが、この場合でも「iPhone X」を再起動することで再び利用できるようになるようだ。不具合に困っている方はぜひ試してみてほしい。