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「iPhone X」の急速な出荷改善、予想以上に不足部品の生産数が増えたためか 需要が少ないわけではない模様

「iPhone X」の在庫状況が改善傾向にある。同製品は11月3日に発売した当初、手元に届くまで「5~6週間」が必要とアナウンスされていたが、その後は徐々に出荷状況が改善され、11月23日には早くも出荷状況が「1~2週間」に短縮されている。

これにより、「iPhone X」は当初の予定よりも多くのユーザーの手元に行き渡ることになったとみられているが、どうやら世界的に需要が少なかったことが理由で出荷状況が改善したわけではないようだ。Appleの事情に詳しいKGI証券のMing-Chi Kuo氏が新たなレポートを公開している。

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「iPhone X」の出荷状況改善は不足部品の生産数が予想以上に増加したため

Kuo氏は以前、「iPhone X」のアンテナに使用されるフレキシブルプリント基板(FPCB)の生産の6割を請け負っていた村田製作所が、Appleの要求する品質を満たすことができなかったことから、「iPhone X」は発売当初、深刻な在庫不足になることを懸念していた。

しかし、村田製作所の代わりに同部品の生産を請け負ったCarrerが、予想以上のスピードで生産を行うことができたため、TrueDepthカメラのドットプロジェクションモジュールの生産が大きく改善されたという。

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この改善の結果、現在のFoxconnの「iPhone X」の生産台数は1日に45万〜55万台と、先月もしくは先々月の生産台数(5万〜15万台)から大幅に増加しており、さらに第4四半期における「iPhone X」の出荷台数は、当初の予測よりも10〜20%ほど多くなるものとみられている。

当初、かなりの品薄が予想されていた「iPhone X」だったが、在庫が徐々に回復してきたことにより、今後さらに売上が伸びることが予想される。Kuo氏の予想通り、「iPhone X」の世界的な需要が小さくなっていないのであれば、次回の決算発表では良い結果を見ることができるのかもしれない。

[ via MacRumors ]

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