今月3日、Appleは新型モデル「iPhone X」を発売したばかりだが、同社の視線は次のiPhoneの開発に向いている。先日から、来年発売の次期iPhoneに関する新情報が伝わってきている中、KGI 証券の著名アナリストMing-Chi Kuo氏は、Appleは次期iPhoneについて全3モデルの構想を持っていると伝えている。
来年発売のiPhoneは全3モデル構成に、デザインは全て「iPhone X」と同じに?
Kuo氏の持つ情報によると、Appleは従来型(現在のiPhone X)の5.8インチ有機ELディスプレイ搭載モデルに加えて、6.5インチ有機ELディスプレイを搭載した「iPhone X」のビッグサイズモデルを発売するものとみられている。また、その他にも6.1インチのLCD(液晶ディスプレイ)を搭載したモデルを発売する予定であるとのこと。
つまり、全モデル合わせると3モデル構成。全てのモデルで、「iPhone X」と同じくホームボタンが廃止され、ベゼルレスデザインを採用。TrueDepthカメラの搭載によって顔認証機能が利用できるとのことだ。
名称などは明らかになっていないが、もし仮に来年発売する端末の一つが、今年と同じ「iPhone X」という名称が使用されたとしたら、もっとも大型なモデルは「iPhone X Plus」になる可能性が高い。
また、LCDを搭載した6.1インチモデルに関しては名称すら予想できないが、Kuo氏の予想では、同モデルはスマートフォン市場の中でもローエンドもしくはミッドレンジの市場をターゲットにした端末になる可能性があるとのこと。価格帯も650ドル~750ドル(約7万円~8万円)前後になると見られる。
ちなみに、Kuo氏は今月7日に投資家向けレポートを公開しており、来年発売の次期モデルについて計2モデル構成になると伝えていた。しかし、今回のレポートの内容は7日に公開したレポートの内容と一部食い違っており、この1週間に何があったのかは分からない。ただし經濟日報も、Appleは「iPhone X」の低価格モデルの投入を計画していると報じていることから、信憑性はそれなりに高いだろう。
2018年には、TrueDepthカメラの安定供給も可能になると見られていることから、ベゼルレスiPhoneのラインナップを増やすことはそこまで難しいことでもなさそうだ。
ちなみに、Appleは次期モデルのために、複数のサイズの有機ELディスプレイをテストしていると噂されている。やはり、この噂は本当なのかもしれない。「iPhone X」の画面サイズに不満を持っている方、来年は「iPhone X Plus」の購入を検討してみてはどうだろうか。
[ via MacRumors / AppleInsider ]