歴代iPhoneの中で最も高額な端末となった「iPhone X」。米国では999ドル~1,149ドル、日本では112,800円~129,800円(税別)で販売されているが、同端末の推定製造コストが明らかになった。
TechInsightsの試算によると、「iPhone X(64GBモデル)」の製造コストは全部込みで357.50ドル(約4万円)であるとのことだ。
「iPhone X」を一台売ることで、Appleは7万円儲かる?
この中で、最も高価な部品は有機ELディスプレイで、65.50ドル。これは、「iPhone 8」の4.7インチ液晶ディスプレイの36ドルと比べて倍近いコストがかかっていることになる。さらに、「iPhone X」のステンレススチールのシャシーは推定36ドルであるとのこと。
この製造コストを踏まえた一台あたりの利益は推定641ドル、日本円にすると約72,000円ほど。一台あたりの売上総利益率は64%になる計算だという。
今年9月、Appleは「iPhone 8 / 8 Plus」を発売したが、同端末(iPhone 8 Plus)の製造コストは288ドルと、従来モデルから増加したことが明らかになっていた。
しかし今回の試算によって、「iPhone X」はさらに上を行く製造コストであることが判明。やはり次世代の技術を取り入れると製造費は如実に高くなるようだ。
ただ同時に、「iPhone 8」の売上総利益率59%だったことから、「iPhone X」はさらに高い価格設定になっているとみられる。
最大ストレージ容量を選択すると、14万円を超える超高額な「iPhone X」。性能面では間違いなく歴代最高のスマートフォンであることが判明しているが、来年以降の端末に関しては価格を抑えることも検討した方が良さそうだ。
[ via Reuter ]