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「iPhone X」の初回出荷台数は合計200~300万台か やはり争奪戦は避けられない模様

来月3日に発売が迫っている「iPhone X」。すでに報じられている通り、製造の難しさから生産台数が少なく、発売してからしばらくは入手が困難になるとみられている。

先日、いよいよサプライヤーから各国へ出荷が開始されていることが明らかになっていたが、やはり出荷台数は少ないことが判明していた。現在、Appleは「iPhone X」の在庫積み上げを行なっているとみられるが、最終的にどれほどの在庫を積み上げることができるのだろうか。

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「iPhone X」の初回出荷台数は多くても300万台?

KGI Securitiesの著名アナリストMing-Chi Kuo氏の分析によれば、発売日までに出荷できる台数はわずか200~300万台になるとのことだ。iPhoneシリーズの初回出荷は1,000万台級であることを考えると、この数字はあまりに少なく、世界の需要を満たすには明らかに不十分。

Kuo氏によれば、「iPhone X」の製造において最も難しかったのは3D顔認識カメラではなく、アンテナに使用するフレキシブルプリント基板(FPCB)であったとのこと。同パーツの生産の6割を受け持っていた村田製作所がAppleの要求する品質を満たすことができず、第二のサプライヤーだったCareerが代わりに全ての生産を行なっているという。

また、広角リアカメラレンズ用のフレキシブルプリント基板(FPCB)やTrueDepthカメラ用のパーツもやはり不足しており、「iPhone X」の生産を十分に行うことができていない様子。

ただし、TrueDepthカメラの赤外線ドットプロジェクタに関しては歩留まりを解決することに成功したという良いニュースもある。そのお陰か、「iPhone X」の生産台数は徐々に増加傾向であり、発売以降の品薄は予想よりも早く改善できる見通しだという。

Kuo氏は以前、年内の生産台数は3,000~3,500万台を見込んでいたが、今回のレポートで2,500~3,000万台に下方修正している。2018年第1四半期には大幅に出荷が増加するとみられるが、初回出荷台数は200~300万台とかなり少ないことから品薄は避けられず、予約戦争は過酷なものになることが予想される。年内に入手したいなら予約開始と同時に手続きを完了する必要がありそうだ。

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[ via AppleInsider / MacRumors ]