先月22日に発売したばかりの新型iPhoneの「iPhone 8 / 8 Plus」。搭載された新機能はワイヤレス充電やTrue Toneディスプレイぐらいで、デザインなどを含めても大きな変化は意外と少ない。
しかしながら、GeekBenchが発表したベンチマークの結果から端末の処理性能は大幅に引き上げられていることが先日判明しており、この処理性能の向上はプロセッサの「A11 Bionic」チップによる恩恵が大きいとみられているのだが、さらに同チップを使った「iPhone 8」シリーズはバッテリー持ちもかなり良くなっていることが調査で明らかになった。
Phone Arenaによると、「iPhone 8」シリーズのバッテリー持ちは大きく進化しており、特に「iPhone 8 Plus」のバッテリー持ちは、歴代iPhoneの中で最も長いバッテリー駆動を実現していることが判明した。
「A11 Bionic」チップの恩恵により、スマホ史上最長のバッテリー持ちを実現
Phone Arenaの実施したバッテリーテストによると、「iPhone 8」の連続駆動時間は8時間37分と、1世代前の「iPhone 7」に比べて1時間近く駆動時間が伸びているようだ。
そして、「iPhone 8 Plus」に至っては、駆動時間は10時間35分ととても長く、歴代iPhoneだけでなく、Samsungの「Galaxy S8」シリーズや「Galaxy Note 8」などのライバルのフラグシップモデルと大きく差をつけることにも成功している。実質的に、スマートフォンの歴史で最も高性能で最も長寿命な端末といっても過言ではなさそうだ。
これが実現できたのは、やはり内蔵するプロセッサの省電力性能が高まったからだろう。Appleによれば、「iPhone 8 Plus」に搭載された「A11 Bionic」プロセッサは処理性能の向上の他に、消費電力が50%近く削減されているとのこと。つまり、使う電力が少なくなったことからバッテリー駆動時間が伸びたということだ。
ちなみに、「iPhone 8」シリーズのバッテリー容量は増えたわけではなく、むしろ減っている。
「iPhone 7」のバッテリー容量が1,960mAh、「iPhone 7 Plus」が2,990mAhであったのに対して、「iPhone 8」のバッテリー容量は1,821mAh、「iPhone 8 Plus」は2,691mAhとわずかに減少している。それにもかかわらず、バッテリー駆動時間が大幅に伸びたことを考えると、それだけ効率化されたプロセッサ「A11 Bionic」の恩恵が大きかったものとみられる。
iPhone 8 | iPhone 7 | iPhone 8 Plus | iPhone 7 Plus | |
---|---|---|---|---|
RAM容量 | 2GB | 2GB | 3GB | 3GB |
バッテリー容量 | 1,821mAh | 1,960mAh | 2,691mAh | 2,990mAh |
スマートフォンにとってバッテリー駆動時間は、端末を選ぶにあたって最も重要な指標のひとつ。バッテリー駆動時間の長さを重要視する方は、ぜひ「iPhone 8 Plus」を選択肢に入れていただきたいところだ。