先日、Appleは一般ユーザー向けに新macOSの「macOS High Sierra 10.13」をリリース。同OSでは、ファイルシステムが従来の「HFS+」から、Appleの開発した新しいファイルシステム「APFS」に変更されているわけだが、もしMacでゲームを楽しむ予定の方は「macOS High Sierra」へアップグレードするのは、少し待った方がいいかもしれない。
Unity TechnologiesのMantas Puida氏によれば、「macOS High Sierra」で特定のゲームをプレイしようとすると思わぬ不具合や問題に悩まされる可能性があるとのこと。最悪のケースでは、ゲームの起動すらできない状況に陥ることもあるようだ。
Unityを使ったゲームを遊びたいなら、現状では「macOS High Sierra」へのアップグレードは非推奨
影響を受けるのは、ゲームエンジン「Unity」を使って制作されたゲームタイトルで、有名なタイトルで言えば、「Cities: Skylines」や「Civilization V」など。
「Cities:Skylines」の場合は、開発元のParadox Interactiveによると、Unity側に問題があるのか、それともmacOS High Sierra側に問題があるのか、はたまたドライバ側に問題があるのかは調査中。また、「Civilization V」に関しては、APFSとの互換性に問題がある状態で、ゲームの起動に失敗したり、クラッシュする原因となっているとのこと。
これらの不具合の主な原因は、ゲームエンジン「Unity」と「macOS High Sierra」のファイルシステム「APFS」との相互運用性に問題があったから。
Unity Technologiesは、”Unity”に存在するいくつかをすでに発見しており、これらの問題のほぼ全てを解決しているが、現状でも問題を完全に解決するに至っていない状況が続いている。
もし仮に、「macOS High Sierra」にアップグレードし、ゲームのバージョンを最新版にアップデートしたとしても、APFSに完全対応できていないことから、Unityのゲームエンジンを採用したタイトルを遊ぶ場合は注意が必要。最悪の場合、ゲームを遊ぶことができないため、Unityは問題が修正されるまで、「macOS High Sierra」へのアップグレードを控えることを推奨している。
また、そのほかにもValve Softwareが開発したゲームエンジン「Source Engine」を使って開発されたゲームについても同様に、互換性の問題が生じる可能性があるとのこと。パフォーマンスが低下(フレームレートが落ちる)するなどの現象も一部で確認されているようなので、「macOS High Sierra」へのアップグレードは慎重に。
[ via AppleInsider ]