Appleは今年から来年にかけて、莫大な金額をオリジナルコンテンツの制作や配信に投入すると報じられている。iTunesで4K映画の配信を行うことも噂されているが、これらのコンテンツに、英国の人気スパイ映画も含まれているのかもしれない。
The Hollywood Reporterは、Appleが映画「007」シリーズの配給権を獲得しようとしていると伝えている。
AppleとAmazonが「007」シリーズの権利獲得競争に参戦
映画「007」シリーズは英国スパイ「ジェームズ・ボンド」が活躍する世界的に人気のアクション映画。シリーズ最新作は2015年11月に公開された「007 スペクター」。
それまでは、MGMを買収したソニー・ピクチャーズに配給権があったが、同作の公開と同時にソニーはMGMとの資本関係を解消。MGMは次なる契約先を探していた。
ソニーやワーナー・ブラザーズ、ユニバーサルピクチャーズ、20世紀フォックスなど大手配給会社が新契約に名乗りを上げていたが、これにAppleも加わる予定であるとのこと。
新しい契約先として最も近いと言われているのは、ワーナー・ブラザーズ。だが、今年6月にAppleはソニー・ピクチャーズの幹部二人を引き入れており、この二人を活かして「007」シリーズの権利獲得に向けて動いている可能性があるとThe Hollywood Reporterは報じている。
ちなみに、この獲得競争にはAppleの他にも、Amazonが名乗りを上げているとのこと。どちらの会社も、フロントランナーのワーナー・ブラザーズが提示する額より多くの金額を投入する予定であることを宣言しているとのこと。
25作目となる次のジェームズ・ボンド映画「Bond 25」は、シリーズ引退を発表していたダニエル・クレイグ氏が引き続き出演する予定。作品内容やタイトルはまだ決まっていないが、次の作品は老舗の映画フランチャイズではなく、Appleなどが配給を行うかもしれない。
ちなみに、Appleに関しては冒頭でも触れたとおり、独自のコンテンツ配信に力を入れる予定であることが明らかになっている。
この「007」シリーズをどのように生かす予定なのかは不明だが、もしかすると「Apple Music」や「iTunes」向けに「007」作品を配信することになるのかもしれない。あくまで契約を獲得できたらの話ではあるが。
[ via The Verge ]