昨年2月にGoogleがスタートさせた「Google AMP(Accelerated Mobile Pages)」。これは、モバイル端末においてウェブ検索から記事を閲覧する際、ページ表示を高速化させる仕組みで、当ブログを含めすでに多くのメディアが同仕様を導入している。
閲覧(ユーザー)側からすると、表示速度が速くなることでブラウジングにかける時間が少なくなるため悪い気はしないはずだが、表示に関する制約が多いことからパブリッシャー側からは嫌がられることが多い。
しかし、この問題は「iOS 11」によって少し緩和される。
MacStoriesの編集者Federico Viticci氏によれば、先日開発者向けに公開された「iOS 11 beta 7」で、Safariで記事などをシェアする際に、Google AMPのURLを通常のURLに戻すようになっているとのこと。これはパブリッシャー目線でいうとグッジョブな仕様だ。
Very nice: when sharing AMP pages to iMessage or Reading List, iOS 11 Safari automatically removes AMP’s crap from the URL. Go Apple 👍 pic.twitter.com/aHgSMcofUv
— Federico Viticci (@viticci) 2017年8月23日
Google AMPを使用したサイトの場合、AMPページは本来のURLではなく、Googleドメインが使用されている。しかし、「iOS 11 beta 7」でAMPページをSafari経由でiMessageやリーディングリストなどにシェアした際、AMPを示すURLが削除される仕様になっており、シェアされた側はAMPを使用しない本来のページに飛ぶことができる。パブリッシャーの中には、この仕様を嬉しく思う人は少なくないはず。
「iOS 11 beta 7」はあくまでもベータ版で正式版にこの仕様が導入されるかどうかは分からない。しかし、ベータのバージョンも「7」になり、正式版のリリースが近づいていることから、正式に導入される可能性はかなり高いと考えていいだろう。早ければ9月にリリースされる「iOS 11」で同仕様が導入される。パブリッシャーの方々は正式リリースを楽しみにしておきましょう。
[ via The Verge ]