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Apple、劇場公開の数週間後に映画をレンタルできるサービスの開始に向けてハリウッドの各映画スタジオと協議中

[ img via Shinya Suzuki ]

ワーナー・ブラザーズやユニバーサル・ピクチャーズなど米ハリウッドの各映画スタジオは、劇場公開された映画を数週間後にはレンタルできるサービスの開始を、かなり前向きに検討していることが分かった。

Bloombergは、事情に詳しい関係者の話として、各映画制作スタジオがすでにAppleやComcastと協議に入っていることを伝えている。

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早ければ来年にはサービスが開始か

この件は、昨年12月からBloombergが報じていたことで、各映画スタジオは劇場公開後2週間も経たないうちに映画のレンタルを開始する方針でいるとのこと。映画のレンタル料金は1本につき30ドル~50ドル(3,300円から5,500円)になる予定で、ダウンロードによるレンタル販売になる。

前述した通り、すでにAppleやComcastと協議の段階に入っていることが判明している。

ただし、これはあくまで交渉段階の話。この料金体系やサービスの内容で、映画サイドとレンタル映画の販売サイド間の双方にとって、利益になる道を見つけられていない状態であるとのことで、実現はまだまだ難しいのかもしれない。

さらに、このレンタル事業は映画館側にも問題もある。もしユーザーが映画館に足を運ばずに家で新作映画を見る選択をした場合、当然ながら映画館で見る人は減る。そのため、劇場側は快く思っていないはずだ。

これに対し、映画配給サイドは「プレミアム・ビデオ・オンデマンド」と呼ばれるプランについて協議したとのこと。これは新作映画のレンタル事業で得られた収入を、映画館チェーンとシェアするというもの。

ただし、これに関しては映画館側が10年もの長期のシェアリング契約を求めたことから、再び暗礁に乗り上げている状態だとみられている。

そもそも、なぜ映画会社が早期のレンタル事業を開始することを検討しているのか。それはNetflixなどの定額制動画配信サービスが躍進していることが背景にあるからなのだとか。これらの配信サービスの登場のおかげで、DVDやBlu-rayといった製品の販売は落ち込んできており、その穴埋めのために早期レンタル事情を本格的に検討しているのだという。

Bloombergは、AppleやComcastとの契約は早ければ来年には合意に達する可能性があると報じているが、映画館側と合意に至らない場合は見切り発車に近い形になり、映画館側のボイコットなどもありうると指摘している。

[ via TechCrunch ]