現在、Appleコミュニティの間では次期iPhoneの噂が話題になっており、Appleは今年秋に「iPhone 8 / 7s / 7s Plus」の3つの新型iPhoneを発売することが予想されているが、この噂に待ったをかける情報が登場した。
その情報によると、2017年に発売するiPhoneは「iPhone 7s」と「iPhone 7s」の2モデルのみで、「A11 Fusion」チップが搭載されたアップグレードモデルになる可能性があるという。
そして、期待の有機ELディスプレイが搭載されたプレミアムモデル「iPhone 8」は、2017年ではなく2018年以降に発売する可能性があるとのこと。
2017年発売の新型モデルはマイナーアップデートモデル?
この情報を伝えているのは、国内の有名ブログMacお宝鑑定団Blog[羅針盤]。同ブログによると、2017年9月に発表される新型iPhoneは、サイズが従来より若干大きくなった「iPhone 7s」と、サイズに変更がない「iPhone 7s Plus」の2種類。
この話は同ブログが2016年12月から伝えている情報で、あれから8ヶ月近く経った今でも依然として上記の情報が正しい可能性が高いことを伝えている。
このふたつのモデルに搭載されるプロセッサは、「A11 Fusion」。10.5インチ「iPad Pro」の「A10X Fusion」に近い性能であることが予想されるという。
[ img via Tyler ]
新機能であるワイヤレス充電に対応し、同機能を利用するために背面には2.5Dガラスが採用されるとのこと。帝国インキ製造などのインクコーティング技術を使うことで「iPhone 4」シリーズの時と同じように裏側からカラー印刷が施されるデザインになるという。
さらにMacお宝鑑定団Blogは、今年4月にKGI SecuritiesのMing Chi-Kuo氏が「iPhone 8」の大量生産の開始時期が2017年10月もしくは11月と伝えていたことから、「iPhone 8」の発売は2018年以降になる可能性があるという。
つまり、「iPhone 8」は開発当初から2017年9月に発表することを目標に開発しているわけではない、というのがMacお宝鑑定団Blogの指摘だ。
実際に、中国のAlibabaやAmazonなどで「iPhone 8」用アクセサリを販売するメーカーも、まだアクセサリの量産自体は開始していないとのことで、「iPhone 8」の登場は近いとは言えない状況。
ということは、2017年に発売する新型iPhoneは外見上の変化は背面のを除いて特になし。メジャーアップデートは来年以降にお預けか。
すでに多数のメディアが「iPhone 8」の発売を伝えているためにわかには信じたくない情報だが、確かにAppleの今までの製品サイクルを考えると、「iPhone 7s」シリーズと「iPhone 8」シリーズが同時に登場するより、別々に登場することの方がしっくりくる。
ただ、「iPhone 8」が10周年を記念したモデルという位置付けになるのかどうかは不明。そもそも9月に「iPhone 7s / 7s Plus」を発売した後、「iPhone 8」をいつ頃に発売する予定なのかも気になるところ(量産開始時期から推察するに、来年春頃に発売?)。
そうなると、「iPhone 8」の登場を待つユーザーが多くなることから、「iPhone 7s」シリーズの売り上げが例年から一気に減少することも懸念される。このあたりについて、Appleがどのように対応するのかも気になるところだ。
ちなみに、「iPhone 8」の上部に設けられたセンサーやカメラ、レシーバーを搭載した”ノッチ”部分には、新しく赤外線センサー用の穴が開けられることになったとのこと。
この赤外線センサーは3D空間認識を可能にするためのセンサーで、3Dセルフィーや顔認識に使用されることが考えられる。「iPhone 8」の製品像については、これまでの噂から変更点はほとんどなさそうだ。