先日「WWDC 2017」で発表された「iOS 11」には様々な新機能や変更点があり、iOS端末がより便利に使えるようになる予定だが、残念ながらアップデートで削除されてしまった機能もある。
そのうちの1つが「3D Touch」を利用したアプリの切り替え機能。ディスプレイの左端を「3D Touch」でググッと押し込むことで素早くアプリを切り替える便利機能だ。文章では伝わりづらいという人は、以下の動画を見ていただければどんな機能なのかお分かりいただけると思う。
このアプリの切り替え機能については、すでに多くのユーザーから「iOS 11」のベータ版で利用不能になっていることが報告されているが、この件についてあるユーザーがAppleにバグ報告をしたところ、バグではなく意図的に削除されていることが判明した。
「iOS 11」で「3D Touch」を利用したアプリの切り替え機能は意図的に削除されていた
「iOS 11」のベータ版では「3D Touch」を利用したアプリの切り替え機能が使えなくなっていることが判明しているが、これまではバグなのか仕様なのかがはっきりしていなかった。
ところが、これについてBryan Irace氏がバグ報告をしたところ、担当者から「この機能は削除されたとAppleのエンジニアから回答を受けた」と返信が届いたとのこと。
Apple engineering has confirmed that 3D Touch multitasking was intentionally removed in iOS 11. I am livid. pic.twitter.com/kiCcLq9XMB
— Bryan Irace (@irace) 2017年6月30日
つまり、「iOS 11」では「3D Touch」を利用したアプリの切り替えは意図的に削除されているということに。同機能が今後のベータ版で復活する可能性は低そうだ。
ちなみに、なぜAppleが同機能を意図的に削除したのかについては不明だが、おそらくベゼルレスになると噂の「iPhone 8」で誤動作の原因となったり、新しい機能と競合する可能性があるからではないかと9to5Macは指摘している。
確かにその説は正しいかもしれないが、「iOS 11」は「iPhone 8」ユーザーだけが利用するわけではなく、「iPhone 6s」シリーズや「iPhone 7」シリーズで利用するユーザーもいる。これらの端末では問題なく使えている機能なのだから、削除してしまうのは必ずしも得策とは思えない。
個人的には利用する機会の多い機能だったので、完全に削除してしまうのではなく、「設定」アプリでオン/オフの制御ができるようになってくれれば嬉しいのだが、今のところその望みは薄そうだ。
[ via 9to5Mac ]