2017年秋に発売が予定されている注目の新型モデル「iPhone 8」。これまでの情報ではホームボタンの廃止に伴うベゼルレス化、ワイヤレス充電機能の搭載など、従来モデルからの大幅な変更があるとされている。
また先日の情報では、名前もこれまで濃厚とされてきた「iPhone 8」や「iPhone Edition」ではなく、「iPhone Decade Edition」になるのでは、という話も出てきており、新機能やデザインの他にも分からないことが意外と多く残されている状態。
中でも気になるのは本体のカラーラインナップがどうなるのかということ。スクリーンが有機ELディスプレイになることから黒いベゼルを持った端末になることが予想されていたが、実はブラック以外のカラーを採用したモデルも存在するのかもしれない。
昨日、これまでに多数のリーク情報を提供してきたBenjamin Geskin氏が、「iPhone 8」のものと思われるフロントパネルを公開している。
「iPhone 8」のカラーラインナップは全部で5種類??
上記の画像がGeskin氏によって公開された画像。一番右に写っているのは、何度もリークしているブラックモデル用のフロントパネル。ベゼルパーツと液晶を保護するためのガラスが一体になったパネルになっており、カメラや各種センサーが端末上部に配置され、その部分を避けるような形でガラスパネルが設置される予定。
しかし、ブラックのフロントパネルの左には4枚の同じようなパネルが用意されており、それぞれホワイト、ゴールド、シルバー、ローズゴールドのカラーに塗装されていることがわかる。
このパーツがどういった経路で入手できたものなのか、Geskin氏は明らかにしていないものの、もしこれが本物であれば「iPhone 8」のカラーラインナップは少なくとも5種類あることになる。
これまで、iPhoneのフラグシップモデルには複数のカラーラインナップが用意されてきており、昨年発売した「iPhone 7」に関しては発売当初は5色、3月には赤色モデルが追加された全6色が展開された。
これらを考えると、「iPhone 8」に複数のカラーラインナップが用意される可能性はあると考えるのがむしろ普通かもしれない。
黒モデルのみ存在するとされてきた理由は「iOS 11」でダークモードの導入が噂されていたから
ただ、一つ気になるのは「iPhone 8」には初めて有機ELディスプレイが搭載されることによって、普段の消費電力が抑えられると噂されていた件について。
有機ELディスプレイは、今までのディスプレイ方式と違いバックライトを必要とせず、黒を表現する際にはピクセル自体を発光させる必要がない。そのおかげで、真の黒に近い色を表現することができるため、ベゼルと黒い画面の境界面を消し一体化させることができるとされてきた。
その実現には「ダークモード」と呼ばれる黒ベースUIの導入が必須だったわけだが、この「ダークモード」に関しては先の「WWDC 2017」では発表されず。
一応、ダークモードのような機能が搭載されていることが判明していることから、まだ新型iPhoneのために「ダークモード」を伏せている可能性も残されている。
しかし、この機能はすでに「iOS 11」のアクセシビリティに存在するため、そもそも新型iPhoneのために作られた機能なのかどうかは不明。ベゼルと画面が一体化したiPhoneが本当に登場するのかどうか、少しばかり雲行きが怪しくなりつつある。
結局のところ、「iPhone 8」はダークモードによる黒UIではなく、これまで通りの白UIで動作する可能性もあるということ。そうなれば、ダークモードとの相性が抜群のブラックベゼルだけでなく、ゴールドやシルバーといった従来のカラーがあってもおかしくはない。
今回の話は、ベゼルと画面が一体化したクールなiPhoneもいいけど、ローズゴールドなど可愛らしい「iPhone 8」が欲しいと考えている人にとっては朗報とも言えるのかもしれない。もちろん、今回のリーク画像が本物であればの話だが。
初代iPhoneの発売から10周年を迎えることを記念した端末になるとされている「iPhone 8」。まだまだ謎に包まれていることが多いが、各種リークによってその正体は少しずつだが明らかになってきている。