先日開催された「WWDC 2017」の基調講演後、Appleは今秋にリリース予定の「iOS 11」のベータ版「iOS 11 beta」を開発者向けに公開。
現在は世界中の開発者が同ベータ版をテストしている状態だが、海外のYouTubeチャンネルEverythingAppleProが、現在一般向けに公開されている最新版「iOS 10.3.2」と「iOS 11 beta」の起動速度や、動作の軽快さを比較検証している。
「iOS 11」の動作速度は「iOS 10」に比べて少し遅め?
EverythingAppleProは、「iOS 10.3.2」と「iOS 11 beta」をインストールしたiPhoneを、端末別にそれぞれ2台ずつ用意。各端末の起動速度や処理の速度を比較した。
まず両OSの起動速度について。iPhoneの電源を切った状態から、電源を入れてホーム画面が表示されるまでの時間をそれぞれ比較。「iOS 11 beta」がインストールできる「iPhone 5s」~「iPhone 7 Plus」まで全ての端末で検証が行われている。
検証では意外な事実が明らかになった。それは「iOS 11 beta」の起動時間は「iOS 10.3.2」に比べてだいぶ遅いということ。
動画によると、どのiPhoneも「iOS 10.3.2」をインストールした端末の方が早く起動しており、最も差がついたケースでは「iOS 11 beta」の起動に「iOS 10.3.2」の倍近い時間がかかっていたようだ。
さらにEverythingAppleProは、「iOS 11 beta」と「iOS 10.3.2」の動作速度もチェック。詳しくは動画を見ていただけたらお分かりいただけると思うのだが、コントロールセンターの表示やカメラの起動速度は「iOS 11 beta」の方がやや遅く、「iOS 10.3.2」に比べると全体的に若干モッサリした動作感となっているようだ。
ただ、画面のロック解除速度などは「iOS 11 beta」の方が早かったりもするため、体感的な動作速度は「iOS 10.3.2」からそこまで大差ないものとみられる。
つい先日公開された開発者向け「iOS 11 beta」はあくまでベータ版で、今後のアップデートでパフォーマンスの改善が行われると予想される。つまり、今はもっさりとした動作であることが判明した「iOS 11」も、今秋の正式リリースの前までには動作速度が改善される可能性があるということ。
「iOS 11」には新機能の搭載だけでなく、快適さの改善にも力を注いでほしいところだ。EverythingAppleProが公開した動画は以下のもの。紹介したほかにも多数の動作比較をしているので、気になる方はぜひチェックしてみてほしい。