今秋にリリースが予定されている次期iOSの「iOS 11」だが、Gmailを利用しているユーザーにとって地味に嬉しいアップデートが存在することが明らかになった。
海外メディア9to5Macによると、「iOS 11」のApple純正メールアプリが、ようやく「Gmail」のプッシュ通知に対応することが判明している。
Appleの純正メールアプリは「Gmail」を含む複数のメールアカウントを登録することが可能だが、Gmailの新着メールを取得する方法は”フェッチ”もしくは”手動”の2択だけしか選択できず、プッシュ通知をさせることができなかった。
そのため、多くのGmailユーザーは公式アプリやサードパーティ製アプリを活用していたと思うのだが、デベロッパー向けに公開された「iOS 11 Beta」の「メール」アプリでは、Gmailのプッシュ通知に対応。
「iOS 11」の「メール」アプリでGmailのプッシュ通知を設定する方法は以下のとおり。
2. アカウントを追加を選択
3. Googleを選択
4. アカウント情報を入力
5. 「アカウントとパスワード」に戻る
6. 「データの取得方法」の項目を選択
7. 「フェッチ」設定に通知項目があるので、ここからプッシュ通知をオンに
もちろん、Gmailアプリや他のサードパーティアプリを使えばプッシュ通知をさせることは可能なのだが、Appleの純正メールアプリに全てのメール機能を集約したい人にとって、今回の話は朗報とも言えるかもしれない。
ただ、「iOS 11」のリリースはまだまだ先の話で、今後の開発状況によっては同機能が採用されない可能性もあるので、その点は注意しておこう。
【追記】
9to5Macは元記事の内容を追記。今回の「メール」アプリの動作は厳密にいうと「プッシュ通知」ではなく「自動フェッチ」という機能。
「フェッチ」とは決まった時間に一度、新着メールがないかどうかをチェックする機能で、今まではそのサイクルが15分、30分、1時間、手動の4種類が存在していたが、「iOS 11」では、これに「自動」が追加されたということだ。
しかも、「自動フェッチ」を利用できるには一定の条件が必要で、まずWi-Fi環境下にいること。そして、iPhoneを充電中であることが必要になるとのこと。
つまり、外で使う際はプッシュ通知をさせるには少々難しい。結局のところGmailの公式アプリなどのサードパーティ製アプリを使う必要があるということだ。残念。