やはりAppleは、「micro LEDディスプレイ」を自社製品に組み込むことを検討しているようだ。
DigiTimesによると、Appleは「micro LEDディスプレイ」の試作生産を2017年末までに開始する予定であるとのこと。
Appleはmicro LEDディスプレイを搭載した試作モデルの製造を2017年末までに開始予定?
今年4月にBusiness Koreaは、Appleが「Apple Watch」や「iPhone」向けにmicroLEDディスプレイの開発を行っていると報道。同メディアによると、量産は2018年から本格的に開始され、2018年発売のiPhoneやApple Watchに同ディスプレイが搭載される可能性が指摘されていた。
そして本日のDigiTimesの報道では、Appleはやはり「micro LEDディスプレイ」の開発を行っていることが明らかになっている。
「micro LEDディスプレイ」とは、有機ELディスプレイに続く次世代ディスプレイのこと。有機ELディスプレイよりも薄くて軽いにも関わらず、画面が明るく、消費電力が少ない。また低コストであることから、量産にも適していると言われている夢のような技術だ。
DigiTimesによると、Appleの現在の目標は年内に「micro LEDディスプレイ」を搭載した”少量の試作モデル”を製造すること。これらの試作機は台湾桃園市のとある工場で製造される予定で、すでに工場の位置も特定されているとのことだ。
Appleが「micro LEDディスプレイ」の製造にこぎつけた理由は、micro LEDに秀でた技術を持ったディスプレイメーカーLuxVue Technologyを2014年に買収することに成功したから。同社の買収以降、Appleはmicro LEDディスプレイの独自開発と大量生産に向けて着々と準備を進めていたようだ。
これらの報道から、Appleが「micro LEDディスプレイ」の開発が進めているのはほぼ間違いはなさそう。
Appleは今年発売する新型iPhoneの「iPhone 8」に、Samsungなどから仕入れた有機ELディスプレイを搭載すると言われているが、もし「micro LEDディスプレイ」が完成した場合、将来的に「Apple Watch」や「iPhone」にはこれらの技術が搭載される可能性が高い。
問題はこの技術がいつ頃完成するのか。実現は早ければ2018年ということなので、「iPhone 9」もしくは「Apple Watch Series 4」に同技術が採用されるかもしれない。
逆に言えば、有機ELディスプレイが搭載された端末は今年の「iPhone 8」が最初で最後になる可能性があるということ。ある意味、今年のiPhoneはレアな存在になるのかも。ちなみに実現に最も近い端末は「Apple Watch」だとも予想されている。
今年4月の報道では、Appleがもし「micro LEDディスプレイ」の独自開発を行った場合、有機ELディスプレイをAppleに提供しているLGやSamsungの売上が激減する可能性が指摘されていた。
仮に「Apple Watch」のディスプレイに「micro LEDディスプレイ」が採用された場合、「Apple Watch」の有機ELディスプレイを独占提供しているLGの売上高は2,300億ウォン(約220億円)以上減少することに。
さらに「iPhone」にも「micro LEDディスプレイ」が採用された場合、今年から有機ELディスプレイを提供するSamsungは1兆2,200億ウォン(約1,150億円)もの売上高が減少することになるとも報じられている。
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