今年6月に開催される「WWDC 2017」で、Appleは「Amazon Echo」のような音声スマートスピーカーを発表するのではないかと噂されている。
この音声スマートスピーカーに関する情報はあまり出ておらず、「Amazon Echo」に似た製品とはいうが、現時点では一体どのような製品になるのか全く分からない状態だ。
そんな中、Apple上級副社長のフィル・シラー氏が、音声スマートスピーカーについて少し気になる発言をしていたのでご紹介しよう。
音声アシスタントの声のみで操作できる優位性とその限界について発言
先日、シラー氏はインドのカルナータカ州・バンガロール市に開設されたiOS関連施設を訪問。その際に、Gadgets360のインタビューに応じている。
インタビューの最中に「Google Home」や「Amazon Echo」などの音声スマートスピーカーについて質問されたシラー氏は、「詳細についてはコメントしない」と言いつつも、音声スマートスピーカーに対するAppleの見解を説明した。
シラー氏は「Siri」のような音声のみで操作ができる機能は、車の運転中に何かを操作したいときや、流している音楽を違う部屋から変更したいときなど、画面を見ることが困難な状況で便利に使うことができることを強調。
ただし、それが当てはまらない状況もあり、例として道案内時に声だけで道順を教えてもらうよりも、実際の地図を見た方が分かりやすいことを挙げている。
また、写真撮影には画面が必要不可欠であることや、音声だけで楽しく遊べるゲームがまだ登場していないことも挙げており、音声アシスタントは進化を続けるが、依然として画面の重要性は変わらないだろうと述べたとのこと。
シラー氏が話している通り、音声アシスタントは便利に使うことができる場面もあるが、だからといって音声だけで操作するより、画面を見た方が良いものも多い。Appleとしてはそれを踏まえた上で、何か新しい製品の開発を検討しているのかもしれない。
もしAppleが「WWDC 2017」で音声スマートスピーカーを発表するなら、これまでの音声スマートスピーカーとは一味違った製品になりそうだ。