昨日、Appleは2017年第2四半期の決算発表を行った。今回の決算内容は、前年同期比で売上、純利益ともに5%増を記録。Q1(第1四半期)と同様の好調さを維持できたことが判明している。
だが、昨日発表された決算内容からは一つの事実が明らかになっていた。それは、「iPhone」の販売台数が前年同期比で1%減少していたことだ。
この減少が起きた理由を、Appleのティム・クックCEOは、CNBCの番組「MAD MONEY」に出演した際のインタビューで説明している。
iPhoneの販売が鈍い理由の一つは「ユーザーの買い控え」
ティム・クックCEOによると、iPhoneの販売台数が減少した理由のひとつに、ユーザーの買い控えがあるという。
特に、次期iPhoneのリークが相次いでいることから、期待感からユーザーは現行モデルを買わずに次期モデルの登場を待っている状態であるとのこと。
最近の噂では次期iPhoneは、ホームボタンを廃止、有機ELディスプレイを搭載するなど、大きな変化を伴った端末になることが予想されている。
これを聞いたユーザーの中には、昨年秋に発売した「iPhone 7」を買わずに「iPhone 8」の登場を待っているユーザーも一定数いたはず。ユーザーのそういった行動が、結果としてiPhoneの販売台数が伸びていない原因になっているのではないか、とCEOは分析しているようだ。
そうなると、注目されるのは「iPhone 8」がどのような端末になるのか。また、大きな変化が伴った端末が本当に登場した時に、どれほどの台数が売れるのか。
次期iPhoneのプレミアムモデル「iPhone 8」に関しては、製造の難しさから発売が例年よりも遅くなることが報じられている。
各アナリストの予想では、2017年10月から12月の間に発売。これが事実かどうかは分からないが、それまでiPhoneの販売台数は大きく増えることはないだろう。
ちなみに、今回のCNBCのインタビューでは中国国内のMacの販売台数が20%も増えたことをアピール。中国国内には多数のデベロッパーが存在し、素晴らしいアプリを開発してくれていると述べ、今後の成長に期待感を持っていることを強調していた。