以前、Appleが「iPhone 8」に「AR(拡張現実)」技術を搭載するかもしれないという情報があった。
現時点では実現するかどうかは分からないが、もしそれが実現したらこうなるのではないか、というコンセプト画像が公開されているのでご紹介しよう。
背面カメラで撮影した周囲の景色をSiriに伝えることができるように?
今回、「AR」技術を利用した機能についてのコンセプト画像を公開したのはGabor Balogh氏。
Balogh氏は「iPhone 8」で物理式のホームボタンが廃止、「ファンクションエリア」が搭載されるという情報を踏まえた上で、そのエリアを利用した「Siri AR」という機能の実現を提唱している。
「Siri AR」では、画面に表示されたデジタルホームボタンを押すことで、背面カメラを利用して周囲の景色をSiriに伝えることができるようになるという。これにより、Siriに「その塔は何?」と質問することで、撮影しているランドマークなどを調べることができる。
コンセプト画像では米サンフランシスコにある「Coit Tower」の詳細やそこまでの距離などが表示。さらに「そこに案内してほしい」とお願いするとナビゲーションが始まるとのこと。
カメラを通して映し出した現実世界に、目的地までの経路が表示される。コンセプトでは道の上に青いラインが表示されているので、分かりづらい道でも迷わず目的地まで歩いて行くことができそうだ。
今回、Balogh氏がこのようなコンセプト画像を公開したのは、今月初めにAppleが「AR」技術の開発に1,000人規模のエンジニアを投入しているという情報があったからだと思われる。
この「AR」技術は今秋に発売される「iPhone 8」で採用されるかはまだ不明だが、いずれはiPhoneで「AR」技術が体験できるようになるのかもしれない。
ちなみに、今秋に発売される「iPhone 8」に関しては、有機ELディスプレイや物理ホームボタンの廃止などが噂されてきたものの、これらは複数作られているプロトタイプ機の特徴であり、まだ現段階では仕様がはっきり決まっていないという噂もある。情報が錯綜している状態だ。
ある程度仕様が確定すれば、今回のような「AR」技術が搭載されるかどうかについても情報が出てくるとは思うので、それまではコンセプト画像を見て期待を膨らませておこう。
[ via 9to5Mac ]