世界中に出回っている「iPhone」の偽物が一体どういうものなのか気になっている人は一見の価値あり!
Apple製品の検証動画を公開していることで有名なYouTubeチャンネルEverythingAppleProが、購入した偽物の「iPhone 7 Plus」と本物の「iPhone 7 Plus」を比較する興味深い動画を公開している。
見た目は本物そっくりだが、中身はさすがに雑な仕上がり
今回公開されたのは、偽物の「iPhone 7 Plus (ジェットブラック)」が、どこまで本物に近いかを検証した動画だ。
EverythingAppleProは、いつもの軽いノリで偽物の「iPhone 7 Plus」をたったの70ドルで購入。パッケージから本体の内部まで、隈なく偽物の出来がどれほどのものなのかチェックしている。早速内容を確認していこう。
まずは包まれていた黄色の袋を開封すると、「iPhone 7 Plus」のジェットブラックモデルのパッケージにそっくりな箱が登場。左の方が偽物なのだが、本物と並べて置かれたら偽物だと判別するのは少し難しそうだ。
ただ、裏面をよく見るとシリアルコードが1つしかなかったり、LEDフラッシュの色が違うなど、細部まで確認すると本物との区別はできるとのこと。
パッケージを開封すると、安っぽい透明な袋に包まれてはいるものの、本体の見た目は完全に「iPhone 7 Plus」。70ドルの割にはかなり高い完成度だ。
早速電源を入れてみると、Appleのロゴがいつも通りに表示されるが、本物は起動画面がブラックなのに対し、偽物は白色。ここで偽物だとバレてしまう可能性大だ。
起動が完了すると、iOSユーザーならいつも見慣れているホーム画面が表示される。
アプリのロゴや名前は完全に本物と一緒だが、キーボードはなんだか違和感アリアリで偽物っぽさが際立っている。また、処理速度が異常に遅く、何をするにも時間がかかっている印象だ。
そして、カメラアプリで写真を撮影しようとした際に、なぜか「Reinstall Maps(マップアプリを再インストールしてください)」というエラーが表示された時点で撮影者のイライラがバースト。ついに本体を放り投げてしまう。
その後は本体の分解が始まるのだが、内部はかなり雑。デュアルレンズカメラに至っては、片方はただの飾りだったのだとか。やはり70ドル程度ではこれが限界だったか。
動画では、あまり詳しくない人はこういった偽物に騙されてしまうこともあるかも、と結論が述べられて終わりとなっている。
冒頭でも触れたが、この偽物の「iPhone 7 Plus」の価格はなんとたったの70ドル。
本物の「iPhone 7 Plus」を買うには最低でも869ドルは必要なので、そこまで大したものは作れないだろうと思っていたが、実際はEverythingAppleProも(最初は)認めるほどの完成度となっていたようだ。
日本ではなかなか偽物に出会う機会は少なそうだが、信頼できなさそうな店舗で異様に安く販売されている「iPhone」は動画で紹介されているような偽物の可能性が高い。Apple製品は価格が少し高いかもしれないが、購入するならきちんとした正規のお店でどうぞ。