ご存知の通り、Appleは新型iPhoneの発表の前に、何ヶ月もの時間をかけて試作機の動作のチェックを行う。
試作機は、Appleの社内でテストされるだけでなく、社外やパートナー企業でも各種の実地テストが行われていることが明らかになっているが、実際にどのように持ち運びしているのかについてはほとんど明らかになっていなかった。
だが本日、AppleのiPhone開発チームが次期iPhoneのテストをどのように行っているかが判明。どうやらAppleは「iPhone」自体に目隠し用のステルスケースを装着して実地テストを行っているようだ。
ステルスケースで目隠しした状態でテストを行っている模様
上記の画像が、実際のステルスケース。堅牢なケースに入っているおかげで、傍目から見たらこれにiPhoneが入っているとは、誰も想像できないだろう。
写真をよく見ると、両サイドに黄色いテープが貼られているのがお分かりいただけると思う。
このテープは、ケースを外そうとすると剥がれる仕組みになっており、第三者によって開封された痕跡があるかどうかを確認するための物理的なセキュリティになっているとのこと。
そして、ステルスケースの中に入っている試作機(上記画像はiPhone 6sのもの)にはQRコードを載せたシールが貼られ、このコードでAppleは試作機の管理や追跡を行なっている。
また、下記画像のような「パスポート」と呼ばれるチェック表を使って端末の動作チェックを行っているようだ。
しかし残念なことに、これらの取り組みがあっても、AppleはiPhoneを完全なる秘密裏で開発することはできていない。
昨年2016年3月には、「iPhone 7 Plus」のほぼ正確な写真が公開されたケースもあり、最近では発表される前に大部分の仕様が明らかになってしまっている状況だ。
2017年に発売する新型「iPhone」についても、すでにかなりの情報量が出てきており、ワイヤレス充電や有機ELディスプレイ、ガラス筐体が採用されるという話もある。実機のリーク画像が出てくるのも時間の問題かもしれない。
[ via MacRumors ]