次期iPhoneの購入を検討している人に朗報。2017年に発売が予定されている新型iPhoneは、全てのモデルでワイヤレス充電機能が搭載される予定であるようだ。
iPhoneの事情に詳しいKGI SecuritiesのMing-Chi Kuo氏が最新レポートを公開しているので詳細をお伝えしよう。
ワイヤレス充電機能は全モデルに搭載か 価格は以前よりも高くなる可能性も
KGI SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuo氏によると、今年発売予定の新型iPhoneは、全てのモデルでワイヤレス充電が可能になるとのこと。
レポートでは、ワイヤレス充電の仕様について明らかにされてはいないが、少なくとも従来のようにケーブルに接続しての充電ではなくなることになる。
「ワイヤレス充電」の技術自体は、Samsungの「Galaxy」シリーズなど一部のスマートフォンではすでに採用されているため、決して珍しい技術ではない。
ではなぜ今更、「ワイヤレス充電」技術を導入するのか。AppleがiPhoneへの導入を見送ってきた理由の一つに「熱」の問題があったという。
「ワイヤレス充電」は電力ロスが大きい充電方式で、充電中に大きな熱を発生させてしまう。そうなると、iPhoneの内部に熱がこもってしまうため、ディスプレイや3D Touchなどが熱で誤作動を起こす可能性があった。
Appleはこの問題に対して、iPhoneの内部にグラファイトシート積層を追加することを検討している。これによって、電子部品の誤作動を防ぐことができるのだという。
ただし、この対策にはある程度のコストが発生してしまうようだ。Kuo氏によると、ワイヤレス充電充電の熱対策のために、3D Touch関連部品のコストが30~50%程度増えるとみており、全ての新型iPhoneの値段が以前のモデルよりも高くなる可能性もあるのだとか。
ちなみに、新型iPhoneの価格については、「iPhone 8」のみに限るが以下のような情報も出てきている。気になる方は以下の記事も参考にしてみてほしい。
ちなみにAppleは、2017年に3種類の新型iPhoneの投入を予定しているともっぱらの噂。この3種類は以前から何度かお伝えしている通り、従来モデルのアップデート版の「iPhone 7s」と「iPhone 7s Plus」。そして、プレミアムモデルと呼ばれるハイエンド端末の「iPhone 8」。
Kuo氏のレポートから、これら3種類の全てのモデルでワイヤレス充電機能が搭載されることになる。
新型iPhoneの購入を検討しているユーザーにとっては朗報だ。なぜなら、どの端末を買うべきか悩んだ時に「ワイヤレス充電」機能のありなしを判断材料にする必要はないから。
そうなると、気になるのは他の判断材料。プレミアムモデル(つまりiPhone 8)については、ワイヤレス充電のほかにも有機ELディスプレイや全面ディスプレイの導入が噂されており、そのほかにも多くの機能が搭載されることが予想されているが、そのうちどの機能が実装されるかについては、残念ながら今回は特に触れられていない。
ただ、このプレミアムモデルに関しては10周年を記念した端末になるだけに世間の期待はとてつもなく大きい。Appleはユーザーの求めている素晴らしい端末で世の中を驚かすことができるのだろうか。注目だ。
[ via 9to5Mac ]