薄々感じていた人も多いと思うのだが、やはり「MacBook Pro (Late 2016)」のバッテリー駆動時間は大幅に改善していたようだ。
PCWorldのGordon Mah Ung(@Gordonung)氏によると、1月23日にリリースされた「macOS Sierra 10.12.3」を「MacBook Pro (Late 2016)」15インチモデルにインストールしたところ、今まで同端末が指摘されてきたバッテリー駆動時間の短さが改善されていたとのこと。以下で詳細をお伝えする。
「MacBook Pro (Late 2016)」のdGPU関連のバグは「macOS Sierra 10.12.3」で改善か
この問題は、「MacBook Pro (Late 2016)」の15インチモデルで、WEBブラウザ「Safari」を使ってWebGLなどを使用するウェブサイトを閲覧すると、GPUがiGPUからdGPUへと切り替わり、その後は「Safari」を使用していなくても、dGPUを使い続けることによってバッテリーの消費が激しくなるという不具合。
不具合が発生すると、最短で1時間程度しかバッテリーが持たないため、「MacBook Pro (Late 2016)」を利用する多くのユーザーはこの不具合に悩まされていた。
だが、先日リリースされた「macOS Sierra 10.12.3」では状況が一変。おそらく、最新バージョンをインストールしている方は実感しているのではないかと思うのだが、「MacBook Pro (Late 2016)」のバッテリー駆動時間は、同バージョンの登場によって大幅に改善されたようだ。
Gordon氏によると、「macOS Sierra 10.12.2」時点では206分(3時間26分)でバッテリーが空になってしまっていたのが、「macOS Sierra 10.12.3」 では約3倍の631分(10時間31分)まで駆動時間が伸びたとのことが実験結果から明らかになった。
バッテリー駆動時間が10時間前後であれば、元々のAppleの公称値に限りなく近くなったと言えるだろう。
「macOS Sierra 10.12.3」からWebGLのコンテンツを表示する場合はiGPUを使用する仕様に変更されていることが今回の改善の主な要因だったと思われるが、他にもiGPUとdGPUの切り替えが適切に行えるようになったことも影響しているとみられる。
ちなみに、「MacBook Pro (Late 2016)」の13インチモデルに関してはdGPUを搭載していないので上記の不具合は発生していないのだが、ネットでは13インチモデルも「macOS Sierra 10.12.3」のインストール後にバッテリー駆動が長くなっているという情報がチラホラ挙がっている。
Consumer Reportsの件もあったことから、おそらくAppleは「macOS Sierra」に存在していた複数のバグを解消することに尽力していたのだろう。「macOS Sierra 10.12.3」では、バッテリーの異常消費以外のバグについても多数修正されていることから、「MacBook Pro (Late 2016)」の初期の不具合を心配して買い控えしていた人も、これからは安心して購入できるのではないだろうか。
「MacBook Pro (Late 2016)」を利用するユーザーで、まだ「macOS Sierra 10.12.3」をインストールしていないようだったら、同バージョンをインストールして様子を見てみてほしい。アップデートはMac App Storeからどうぞ。
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