昨年、「iPhone 7」シリーズと同時に「Apple Watch Series 2」が発売されているが、この際に従来の「Apple Watch Edition」に代わって「Series 2」の「Apple Watch Edition」も登場した。
この「Apple Watch Edition Series 2」には、軽くてステンレススチールの4倍以上の強度を持つ「セラミック」が使われているが、Appleは将来的にはこのセラミックをiPhoneにも採用するつもりなのかもしれない。
PatentlyAppleによると、Appleがセラミックをレーザーで研磨するシステムの特許を申請したことが明らかになった。
レーザー加工を用いることで、平面でない部分の加工も容易にできるように
Appleが申請した書類には図面が添付されており、iPhoneとレーザー研磨に使用する機械の図が描かれている。この機械でレーザーを照射して、iPhone用にセラミックを加工するようだ。
セラミックはジルコニウムやサファイアなどの硬質な物質で構成されているため、研磨剤ではなく窯での焼成加工(高温で表面を熱して磨く工法)を利用するのが一般的なのだが、平面ではない部分を加工するのが非常に困難だという。
しかし、Appleが申請したレーザー加工では、局所的にレーザーを照射することが可能なため、平面な部分以外を加工する際に有効なのだとか。iPhoneの端などは丸みを帯びているので、この辺りを加工するにはもってこいというわけだ。
iPhoneは持ち歩く製品なので、落下などのアクシデントはどうしても付き物だが、そんな時にも傷一つつかないiPhoneが誕生したら、僕らとしては心の負担が軽くなるというもの。そのうち、iPhoneにはケースすら必要なくなる時代が来るかもしれない。