米WSJは、Appleは次世代iPhoneにジャパンディスプレイ(JDI)のフレキシブル液晶ディスプレイパネルを採用する可能性があると伝えている。
もしかすると未来のiPhoneは、Samsungの「Galaxy Edge」シリーズのように、エッジ部分が曲げられたデザインになるのかもしれない。
プラスチック製液晶ディスプレイで曲面ディスプレイを実現??
今回報じられているフレキシブル液晶ディスプレイは、JDIが1月25日に発表した薄型液晶ディスプレイ「FULL ACTIVETM FLEX」。
このディスプレイは、プラスチックで作られたTFT基板が採用されているため、自由に折り曲げることができるようになった5.5インチ型フルHDディスプレイだ。JDIは同ディスプレイの量産体制を、2018年までに整えることも同時に発表している。
WSJによると、一部のスマートフォンメーカーはすでに同ディスプレイに関心を持っており、すでに2018年に同ディスプレイをスマートフォンに搭載することを合意しているとのこと。
しかも業界筋の話では、Appleも2018年以降に同ディスプレイを搭載したiPhoneを発売することを検討しているという。
JDIの有賀社長曰く、同ディスプレイは有機ELディスプレイほどフレキシブル(柔軟なもの)ではないとのことだが、Galaxy Edgeシリーズと同じサイズのディスプレイであれば、十分に曲げることが可能だとのこと。
プラスチック製TFT液晶を採用するとなれば、有機ELディスプレイよりはコスト的にも安く曲面ディスプレイを搭載することができる。その点では、Galaxyシリーズよりもコスト面で優位になれることは間違いなく、Appleが検討していたとしても不思議ではない。
Appleは以前から新型iPhoneに曲面ディスプレイを搭載したモデルを検討しており、これを有機ELディスプレイを使用することで実現する予定と報じられている。
ただ、Appleが本当に曲面ディスプレイを採用したiPhoneを作るつもりがあるのかは不明。そもそも、iPhoneに曲面ディスプレイを採用することで、ユーザーにとってメリットがあるのかに関しては、疑問も感じる。
Appleは、今まで何度も「ユーザーのためにならないことはしない」と公言していることから、曲面ディスプレイの採用を見送ってきた経緯があるが、もしかすると近いうちに曲面ディスプレイを搭載したiPhoneを拝む時が来るのだろうか。