先日、Appleがオリジナルビデオコンテンツを「Apple Music」ユーザー向けに提供する予定であると報じられていたが、これはどうやら事実のようだ。
The Hollywood Reporterによると、Appleの幹部であるJimmy Iovine氏は、Appleがオリジナルの動画コンテンツ制作していることをほのめかす発言をしていたことが明らかになった。
Appleが動画コンテンツを制作する理由は、SpotifyやPandoraといったサービスに対抗するため
Beatsの創業者の一人で、現在Appleの幹部の一人でもあるJimmy Iovine氏が、これからの「Apple Music」のサービスについてコメント。記者団に対して、Jimmy Iovine氏は以下のような発言をした。
At Apple Music, what we’re trying to create is an entire cultural, pop cultural experience, and that happens to include audio and video,
日本語に訳すとこうなる。「Appleが、Apple Musicで作り出そうとしているのは、文化的で、ポップカルチャー的な経験。それにはオーディオだけでなくビデオも含まれている」。
今回、Iovine氏は厳密にオリジナルコンテンツを制作していると発言しているわけではないが、ビデオコンテンツも含めたサービスの展開を考慮に入れているということになる。
The Hollywood REPORTERによると、Dr. Dreが出演している番組「Vital Signs」が初の動画コンテンツとして提供されることになるかもしれないとのこと。実際に、Appleからは制作にかかる資金が提供されているようだ。
なぜ、Appleが動画コンテンツの提供を計画しているのか。Iovine氏曰く、それはSpotifyやPandoraといった競合他社と競争するため。特に、Spotifyなどは世界的に提供されているサービスで、しかも一部を無料で利用することができるサービスだ。
それに比べると、「Apple Music」は有料。Appleがこれらのサービスに対して競争をするには、より魅力的なコンテンツが必要だということ。噂では、Netflixの「Stranger Things」やHBOの「Westworld」などの人気番組に匹敵するようなオリジナル番組の制作を予定しているとのことだ。
これらのコンテンツは、「Apple Music」ユーザーにのみ提供される予定とされている。米国以外の地域に対して配信されるかどうか、また日本でローカライズされるかどうかは今の所不明だ。
WSJによると、映画の制作も検討されていると噂のAppleの動画コンテンツ。もし魅力的なサービスが増えるのであれば、他のサービスから移ってくるユーザーがいてもおかしくはない。とりあえず、すでに「Apple Music」を利用しているユーザーは楽しみに待っていましょう!
[ via MacRumors ]