2015年10月に発売した現在の「Magic Keyboard」に対して、個人的には特に不満を感じたことはないが、Appleはより便利なキーボードを作るために、既に次期モデルの開発に取り組んでいるようだ。
iDownloadBlogによると、Appleは「E-Ink(電子ペーパー)ディスプレイ」を搭載した新しい「Magic Keyboard」の開発に取り組んでいることがRedditの報告から明らかになった。
次期「Magic Keyboard」にもディスプレイが搭載されるかも
Redditに投稿された内容によると、Appleが開発している新型「Magic Keyboard」は「E-Inkディスプレイ」と呼ばれる消費電力の少ないディスプレイを採用した新しいデバイスになるとのことで、ディスプレイ内に映し出されたキー配列をユーザーの好きなように変更することができるようになるという。
これを報告したユーザーは、Foxconninsiderと名乗る中国の清華大学で働く人物で、Foxconnが開催したイベントに参加した際にプロトタイプ機が公開されたことを確認したという。関係者向けのイベントだったこともあり、実機を撮影することは不可能だったようだが、その他にも新型「MacBook」用のキーボードモジュールのプロトタイプも公開されたとのこと。
Appleは、「E-Inkディスプレイ」を使用したキーボードの開発を行なっている「Sonder」というスタートアップ企業と提携することで新型デバイスの開発を実現する模様。同社の持つ技術を応用して、新型「Magic Keyboard」の開発に取り組んでいるようだ。
Sonder社が実際に開発したキーボードは以下のデモ動画を見てみてほしい。次期「Magic Keyboard」はこんな感じのディスプレイが搭載されるのだろうか。
Appleのキーボード関連については、ここ最近様々な噂が浮上している。次期「MacBook Pro」に有機ELタッチバーを搭載するなど、AppleはMacのキーボード周りに大きな変更を加える予定なのかもしれない。
現在のところ、新型「MacBook Pro」には有機ELタッチバーが搭載されるという情報が濃厚で、現在のファンクションキーが全てタッチバーに置き換わると言われている。それに加えて、今回の「Magic Keyboard」用「E-Inkディスプレイ」が今後Mac全てに搭載されるとしたら、ほとんど全てのキーがディスプレイになり、物理キーではなくなる可能性もある。
ユーザーが利用しているアプリや、使用環境に応じてキー配列が変更できる機能は個人的にはかなり期待している新機能だ。ただ、便利になる反面、一つ気になるのはバッテリー持ちが悪くならないかという点。
現在の「Magic Keyboard」は一度充電したら1ヶ月は持つほどのバッテリーライフを実現したデバイスで、充電する頻度が少ないのがとても魅力的。
室内で使うのが基本なので電源が近くにあることが多く、充電に困ることはほとんどないが、それでもディスプレイを搭載することで、数日に一度充電をしなくてはならない状況にはなってほしくはない。
ちなみに、次期「Magic Keyboard」の発売はまだ先になるようで、2018年頃の発売を予定しているとのこと。信ぴょう性に関してはそこまで高いものとは思えないので、あくまで噂程度に考えておいた方が良さそう。