「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」の違いといえば、画面サイズやデュアルレンズカメラの有無、バッテリー容量の違いなどの他にRAM(メモリ)容量の違いがある。
RAM容量と聞いてしっくりこない人もいるかもしれないので一応説明するが、RAM容量は書き換え可能な記憶領域の大きさを示すもので、容量が多ければ多いほど前に行った作業内容などを記憶しておけるため、作業速度が速くなる。
「iPhone 7」では、RAM容量が2GBとなっているのに対して、「iPhone 7 Plus」では3GB。この1GBの違いがどのように出るのかがハッキリと分かるような比較動画が公開されているのでご紹介する。
アプリの起動時間はほぼ変わらないが、一度開いたアプリを開き直す速さに違いあり
今回、「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」の動作比較動画を公開したのは、YouTubeチャンネルの「PhoneBuff」だ。動画では、「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」の端末をそれぞれ用意し、複数のアプリを順々に起動しては閉じてを繰り返して、その処理速度を比較している。
まずはアプリを何も起動していない状態の「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」の両端末で「時計」アプリのストップウォッチを起動し、「開始」をタップして計測スタート。
すぐさまホームボタンを押して「時計」アプリを閉じ、隣に置いてある「カメラ」アプリを起動、起動が確認できたらまたホームボタンを押してアプリを閉じ、次のアプリへ…というふうに、どんどんとアプリを開いては閉じていく。
通常のアプリを開く速さは「iPhone 7」も「iPhone 7 Plus」もほとんど変わらないようだが、3Dゲームのアプリを起動した時は「iPhone 7 Plus」の方が少しだけ起動が速い。
しかし、どんどんアプリを開いていくにつれ、「iPhone 7」も「iPhone 7 Plus」もほとんど差がないくらいになってしまい、全てのアプリを開き終わって「時計」アプリに戻った時はどちらも1分40秒という結果となった。
しかし、驚くのはここから。一度開いたアプリを開き直すのはやはり「iPhone 7 Plus」が圧倒的に早く、2周目に入った途端にスピードアップ。
その後もどんどん「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」の差は広がっていき、「時計」アプリに戻ってくる頃には10秒も差がついてしまっていた。
この結果から、やはり1GBのRAM容量の違いというのはかなり大きいことが分かる。特に、アプリを何十個も開いたままにしがちな人や、様々なゲームで遊んでいて、1つのゲームでライフの回復を待っている間に他のゲームで遊ぶことが多いという人にとっては、「iPhone 7 Plus」はオススメの端末と言えるだろう。
ただし、アプリの起動時間に関しては「iPhone 7」も「iPhone 7 Plus」もそこまで違いはないため、几帳面にアプリをいつも消しているという人や、常駐アプリがそこまでないという人はどちらを使っても大きな違いはないものと思われる。
「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」のどちらの端末を購入しようか迷っているという人は、ぜひ今回の結果を参考にしてほしい。