「iPhone 7 / 7 Plus」が発売されてからちょうど1週間。今回はあまりにも端末の入荷数が少なく、予約開始直後に予約をしたという人でも、カラーやストレージ容量によってはまだ自分の「iPhone 7 / 7 Plus」が入手できていないという人も多いのではないだろうか。
しかし、悲観的になるのはまだ早いかもしれない。AppleInsiderによると、Appleは「iPhone 7 / 7 Plus」の年内の生産計画を上方修正するとの分析が上がっていることが明らかになった。
特に品薄が続いている「iPhone 7 Plus」を中心に増産へ
J.P.Morganのアジア太平洋研究チームがサプライチェーンを分析した結果によると、Appleは、年内の生産計画では7,000万台としていた「iPhone 7 / 7 Plus」の生産台数を、7,500万台に上方修正するようだ。
増産分は品薄が続いている「iPhone 7 Plus」に当てられるとみられており、もしかするとこれまで「iPhone 7 Plus」が手に入っていなかったユーザーの元に端末が届く日も近いかもしれない。
ちなみに、今回「iPhone 7 / 7 Plus」の需要が高まっている理由としては、第一次発売国が28ヶ国に増加したことや、アメリカの大手キャリアがキャンペーンを行ったことに加え、ライバル社であるSamsungの「Galaxy Note 7」のバッテリーの爆発問題も関与しているようだ。
この問題は、Samsungの「Galaxy Note 7」のバッテリーが突然爆発するという事故が相次いでいるというもので、米消費者製品安全委員会(CPSC)が同製品のリコールを発令していることから、この顧客が「iPhone 7 / 7 Plus」に流れてきているとのこと。
しかし、分析チームによると、今回の「iPhone 7 / 7 Plus」が品薄になっている原因は、需要が高まっているというだけではなく、やはり元々の製造数が少ないことが一番の問題のようだ。
前回の「iPhone 6s / 6s Plus」では、発売年の生産台数は8,500万台から9,000万台となっていた生産計画が、今回の「iPhone 7 / 7 Plus」は増産した状態で7,500万台。どう考えても生産台数が少ないのは火を見るより明らかだ。
とりあえず、今回の「iPhone 7 / 7 Plus」が世界的に品薄になっている理由は、Appleの想定をはるかに超えた原因がいくつもあったからとしか言いようがないのかもしれない。
それにしても、新色の「ブラック」や「ジェットブラック」に関しては、人気になるのが目に見えていたのだから、さすがにAppleも生産台数を増やしておくべきだったのではないだろうか…